ジクサー250のリアサス――プリロード段数をいじるだけで、街乗りの「お、コレ別のバイクかも?」ってくらいフィーリングが変わるってほんとに?
答えは YES。しかも慣れた人なら作業はたった 15分、フックレンチ1本。今回は最弱1段目から最大7段目まであるジクサーを今回は柔らかい方から2番目に変更、写真付きで“失敗しない手順”を丸ごとまとめました。
「工具もないし難しそう…」
そんな心配は不要。65/70 mmのフックレンチさえあれば、誰でもサクッと調整できます。
最弱段で得られるしっとり感と、荷物満載でもビシッと決まる最大段の安定感――両方 試してこそ見えてくる“自分好み”。
この記事では
- プリロード調整の超ざっくり仕組み
- 必要な工具と注意点(代用品も紹介)
- 写真でわかる段数変更ステップ
- 実走インプレ感想、Q&A
を順番に解説します。
「ジクサー250の足まわり、もうひと声!」と感じていたら、週末のコーヒーブレイクついでにぜひチャレンジしてみてください。セッティング迷子のトンネルを抜けるヒントが、きっとここにありますよ。
同じ車やバイクカテゴリーの記事も書いていますので、よろしければ御覧ください。
プリロード調整の超ざっくり仕組み


プリロード=「スプリングの締め付け前加重」
──難しく聞こえますが、要はバネをあらかじめどこまで押し縮めておくか? それだけです。
どうして効くの?
| 段数 | バネの状態 | フィーリングの傾向 |
|---|---|---|
| 最弱(1段目) | ほぼ押し縮めていない | しっとり・柔らか/街乗り快適 |
| 純正(4段目) | 中間 | バランス型(ジクサー250は固め) |
| 最大(7段目) | しっかり押し縮めている | 荷物・タンデムでも安定 |
イメージは「体重計でバネ計量」
- 体重計の針=スプリング
- ゼロリセットした状態が 最弱段
- あらかじめ針を5 kg分押し込めば、それだけ硬くなる
- 押し込み量を段階で変えて、好みの硬さを探す――これがプリロード調整
失敗しないコツ
- まず最弱(1段目)まで回し切る
- 「これが最も柔らかい基準だ」と体感で覚える。
- そこから1段ずつ硬くして好みを探す
- いきなり最弱⇔最大を往復すると違いがぼやけがち。
- 1段アップごとに近所をひと回り → 乗り心地・コーナリング収まりを確認。
- 前後バランスを忘れずに
- 今回はリアのみ。極端に硬くし過ぎるとフロントとの姿勢が崩れてハンドリングが不安定になることも。
- チェックポイントは2つ
- 街中:段差乗り越え時の突き上げ感
- ワインディング:切り返し直後の車体の収まり(可能なら)
つまり日常使いでのプリロード調整は “柔らかさのゴールポストを最弱に置き、1段ずつ戻してベストを決める” というシンプルなプロセス。
自分の体重と走り方にジャストフィットする段数を、この手順で見つけてみましょう。
必要な工具と注意点


プリロード調整に必要な工具は2つだけです。10mmのボルトを外すレンチとバネのアジャスターをさわるフックレンチです。ジクサー250には車載工具にフックレンチが入っていません。
取扱説明書の33Pにも書いてありますが、別途購入するかお店に頼んでねということらしいです。
| 用途 | 推奨ツール | ひと言メモ |
|---|---|---|
| プリロード調整本体 | フックレンチ 65 / 70 mm (可変式でもOK) | 純正ショックのアジャスタ径にドンピシャ。ホームセンターで¥1,500前後。 |
| チェーンカバー脱着 | プラスドライバー or 10 mmメガネレンチ | マフラー裏側のボルトが意外と手強い。延長バーがあると楽。チェーンカバー固定ボルト=M6×4本(10 mm頭) |
| 滑り止め・養生 | ゴム手袋+養生テープ | レンチが滑ってスプリングを傷つけるのを防止。 |
💡 可変式フックレンチで“遊び”が大きいとナメやすいので、安心を取るなら固定 65 / 70 mmを一本持っておくと安心です。購入費はコーヒー3杯分。ここはケチらない方が作業効率も安全性も段違いに上がります。


10mmのボルトを外せれば何でも良いのですが、コンビネーションレンチ1本が最も汎用性が高く安上がりです。後述しますが、右後ろのボルトは前オーナーさんが以前外した際、何かしらあったため固くなっていました。アストロプロダクツの右のメガネの方では舐めそうだったので、途中で左のコの字を使って外しました。
ボックスを使用するラチェットタイプは楽ですが、狭い部分は板ラチェット式でないと使いにくいです。今回は左側がフリーなため楽するために使っています。基本的に上のコンビネーションレンチ1本でOKです。
今はAmazonでラチェットタイプも出ているんですね、狭いところで固くなければ簡単にできます。持っていなかったらこっちを買っていたかも。
まとめ:工具は2本+αで完結
フックレンチ(65 / 70 mm固定)と10 mmメガネレンチ──これだけでジクサー250のプリロード調整は誰でも可能。滑り止めや養生テープを添えて“安全第一”でいきましょう。.
それでは私の購入したフックレンチをここで紹介しておきます。


サイズは35~75mm(径)、フック部厚さが4mm、全長は160mmになります。
ジクサー250で問題なく使用できました。
気になっている人も多いと思うので、どんな工具かをちょっとだけ写真でお伝えしておきます。


丸い視点を中心に実際はグルッと回りますが、実用的にはこんな感じに稼働するんですね。
爪をかけて回す意味で35~75mmまで対応可能です。


単純な構造で可変させています。
車載工具は固定式のものが多いのですが、この商品は汎用性も高く厚みもしっかりあって悪くなかったです。


グリップはむき出しではなく握りが付いています。これが結構重要で、細すぎると痛くて回せない場合も。
もちろん怪我防止の意味も含めグローブをして作業を推奨します。
今回私は素手でやってますが大丈夫でした。
工具はこれだけ、それでは実際にプリロードについて見ていきますか!
写真でわかる段数変更ステップ
慣れている人ならこれくらいの時間です。
不慣れな方や今回初めての方は予想以上にかかると思うので、時間はゆったり確保しておきましょう!
STEP 0 事前セットアップ
- ギアは1速に入れておくとタイヤが回らず安全
- チェーンカバーをボルト4本で外し、リアショック上部を丸見えにする


チェーンカバー兼リアフェンダーを外さないとアクセスできないため、まずはこの下のカバーを外します。


横から引掛りますが、まず回せません。諦めて外しましょう。


右側はちょっと狭いです。


このマフラー裏が特に狭いので、大きな工具は入りません。


右前は案外隙間がありますが、ヒールガードの内側にあります。全て10mmのボルトです。
右の奥よりも手前のほうがマフラーが邪魔で狭くなっています。最初はメガネ型の方でやっていたのですが、どうも前オーナーが外していたらしくボルトが固くなっていまいた。舐めてしまいそうだったため、コの字型で対応。こういう事ができるのでコンビネーションレンチの方がベターです。
左側はフリーになっているので楽に取り外し可能。チェーンカバーも兼ねているので大きな部品ですが、簡単に外れますので安心してください。


こういう工具があると楽に素早く取り外しができちゃいます。スナップオンやマックツールとかネプロスのような高級品はプロでもないので必要ありません。舐めない程度に安く、そこそこ使える工具で十分です。
ある程度揃えておくと、日々のメンテナンスや楽しみが増えるかもしれませんね。


普段掃除できない場所にアクセスできるチャンスなので、ちょっと拭き拭きしておきましょう!
STEP 1 アジャスタを変更する


- 65 mmフックレンチをアジャスタの凹部に掛ける
- 時計回り(車体上側から見て)へ「コッ」と小さく動かして変更する


これが標準状態で4の位置に合わせマークがいます。これをアジャスターを右回りに回し、合わせマークを若い番号(柔らかくなる方向)の方へ来るように動かします。殆どの方が1に変更していますが、巡航時の動き方と普段の重いリュックのことも考慮して今回は結果的に2の位置にしました。


STEP 2 狙い段数へ “調整完了”
| 行きたい段数 | 回す方向 | 回転量の目安 |
|---|---|---|
| 柔らかく(例:4→1段目) | 時計回り | 右回り3段分 |
| 硬く(例:4段目→7段目) | 反時計回り | 左回り3段分 |
- 1 段=溝で確認
- 1段ずつ調整し、段数刻印 or スプリング皿位置で確認


凸凹の部分に爪を引っ掛け、矢印の方向に回すと柔らかくなる方向へ動きます。撮影のためこのように持っていますがそこそこ力を入れて回します。実際には利き手を使ってしっかり握り、車体左側から踏ん張るような形で作業します。
人によってはパイプを使ってテコの原理を使ってやるとの情報も見ましたが、私の個体は一般的な硬さでした。硬いといえば硬いですが、むちゃくちゃ硬いとも感じませんでした。よくあるバイクのプリロード調整くらいの硬さで、GSX-S1000Fのプリロード調整も同じ程度でした。フックレンチの柄の長さもちょうど良いサイズですので単体で作業はできました。
STEP 3 チェーンカバーを戻しテスト走行
- カバーは逆手順で装着。トルクは手首スナップ程度でOK(強締めするとネジ穴が割れます)
近所のいつもの道を走ってみてチェック。OKなら終了。もっと変更したいなら、一段ずつ好みを探ってみてください。
これでプリロード段数の変更は完了!
次章では 最弱・純正・最大それぞれで実際に走ったインプレをお届けします🚴💨
実走インプレ感想──最弱・純正・最大でどう変わった?


※筆者(体重 62 kg/街乗り通勤メイン)の主観です。
路面:市街地アスファルト、起伏多め狭い道も。
| 段数 | 街乗りギャップ | コーナリング | 高速直進性 | 総評 |
|---|---|---|---|---|
| 1段目(最弱) | ★★★★★ ふんわり感 マンホールでも腰に来ない | ★★★★☆ 切り返し後に1テンポふわっと戻るが街では快適 | ★★☆☆☆ ギャップが柔らかい、バシッとしない | 快適重視:市街地メイン・軽量ライダーにベスト |
| 4段目(純正) | ★★★★☆ 実はちょっと硬い | ★★★☆☆ 雨はちょっと怖い | ★★★★☆ 100 km/h巡航でも不安なし | バランス型:迷ったらここに戻ればOK |
| 7段目(最大) | ★★☆☆☆ ガッチガチ | ★★★★★ 早いけどガッチガチ | ★★★★★ タンデムでもビシッと直進 | 積載&スポーツ:荷物多め/大柄な方など |
私の本音レビュー
- 街乗り専用なら 1→2 段目あたりが快適
- 4 段目はちょい固めも万能。純正設定の理由が分かるが、ちょっと硬いと思う。
- 7 段目で荷物+タンデム:軽量の人はきついかも。
ウェット路面なのでちょうどいいテスト走行。さすがに変わりました。激変ですね、これはいい。プリロードだけでもかなり硬さが軽減されたので、跳ねる強さがほぼなくなりました。雨天の安心感がかなり増しました。簡単ですが効果が大きい調整ですね。
ジクサー250はもともと7段階中の4と硬めの設定、日本の道路事情的には高速ワインディングなどではちょうど良さそうですが、一般市街地では固めに感じると思います。キャリア装備に大きめのトップボックスを常設するなら3~5はありかもしれませんが、私の体重では硬いです。
今回私が2にした理由は、重いリュックで通勤しているためです。後ろに預けて乗車しているためリア荷重になりがち。そこを考えてあえて2にしています。
あくまでもプリロード、初期荷重なのですが結構変わります。
乗り心地やギャップの収束を考えるとダンパー調整になりますが、ジクサーはできないため純正セッティング2不満がある人は調整をおすすめします。
テスト走行はいつも走る道を、いつも通り走ることがポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ジクサー150でも段数は同じ?
A. 基本構造と 1〜7 段の設定は共通ですが、150 の方がスプリングが柔らかめです。軽量ライダーなら 「2 段目スタート → +1 段ずつ」 試すと失敗しにくいですよ。
Q2. フックレンチが無いときの応急策は?
A. 幅 70 mm 以上開くモンキーレンチにタオルを巻いてナット角を保護しながら回す方法があります。しかしこれは奥の手、基本はフックレンチを用意しましょう。
まとめ


- 最弱 1 段目で柔らかさの基準を体感
- そこから +1 段ずつ 試して好みへ微調整
- 気に入った段数は スマホにメモ! 次回調整がラクになりますよ👍
必要な工具は2つ、10mmのレンチとフックレンチだけ。簡単に大きな変化が体感できる、それがプリロード調整です。DIYといえば日曜大工と思いがちですが、これもDo it yourself!自分でやると楽しく愛着も湧きますよ。おまけに知識も技術もちょっぴり付いちゃいます。
ジクサー250は本当にいいバイク、私も大のお気に入りです。初期設定になんだ後ろが硬いなあ、でも面倒そうだなあと思っているあなた。ぜひ、一度チャレンジしてみてください。簡単により自分にあったバイクに生まれ変わること間違いなしです。
これを最後まで読んでくれたあなたへ、私からの最後の一言を送ります。
「スズキはいいぞ~!」
それではでは。






