全国の各地にいる【GIXXER 250】ジクサー250乗りの皆さん、スズキファン、鈴菌の皆様。ひいてはこれからジクサー150、250、SF250へ乗り換えしようか気になっている方こんにちは!
現在半分以上雨天走行という状況で70kmほど走行したのですが、さっそくプリロード調整をしましたのでその模様をお伝えします。お店に頼むのはもちろんですがDo it yourself、自分でやるのも楽しいですよ。また、今回は同時に光軸調整も行っていますが別の記事にする予定です。
必要な工具などは少なく作業も単純です。調整前後の模様を超主観的にお届けします。難しいことも一切なし。
最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
同じ車やバイクカテゴリーの記事も書いていますので、よろしければ御覧ください。
必要な工具はこの2つだけ
プリロード調整に必要な工具は2つだけです。10mmのボルトを外すレンチとバネのアジャスターをさわるフックレンチです。ジクサー250には車載工具にフックレンチが入っていません。
取扱説明書の33Pにも書いてありますが、別途購入するかお店に頼んでねということらしいです。高くないので買っておきましょう。今回使ったラチェットレンチも写真にありますが、それは以前ミニバイクをさわっていたときに用意したものがあったためです。
10mmのボルトを外せれば何でも良いのですが、コンビネーションレンチ1本が最も汎用性が高く安上がりです。後述しますが、右後ろのボルトは前オーナーさんが以前外した際、何かしらあったため固くなっていました。アストロプロダクツの右の穴型の方では舐めそうだったので、途中で左のコの字を使って外しました。
ボックスを使用するラチェットタイプは楽ですが、狭い部分は板ラチェット式でないと使いにくいです。今回は左側がフリーなため楽するために使っています。基本的に上のコンビネーションレンチ1本でOKです。
今はAmazonでラチェットタイプも出ているんですね、狭いところで固くなければ簡単にできます。持っていなかったらこっちを買っていたかも。
次にフックレンチ。
サイズは35~75mm(径)、フック部厚さが4mm、全長は160mmになります。ジクサー250で問題なく使用できました。気になっている人も多いと思うので、どんな工具かをちょっとだけ写真でお伝えしておきます。
丸い視点を中心に実際はグルッと回りますが、実用的にはこんな感じに稼働するんですね。爪をかけて回す意味で35~75mmまで対応可能です。
単純な構造で可変させています。車載工具は固定式のものが多いのですが、この商品は汎用性も高く厚みもしっかりあって悪くなかったです。
グリップはむき出しではなく握りが付いています。これが結構重要で、細すぎると痛くて回せない場合もあります。もちろん怪我防止の意味も含めグローブをして作業を推奨します。今回私は素手でやってますが大丈夫でした。
工具はこれだけ、それでは実際にプリロードについて見ていきますか!
プリロード調整とは何?
以前乗っていたGSX-S1000Fなどバイクによっては標準でフロント調整も可能なものあるのですが、ここでは一般的なリアサスペンションの話に絞ります。
リアサスペンションのプリロード調整とは、バネの最初の沈む圧力を調整することです。
乗ったときにどれだけ沈み込むか=プリ(あらかじめ)ロード(読み出しておく)
プリロードとは
バイクのサスペンションにかかる初期の圧力を指します。プリロードを調整することで、サスペンションの動き始めの硬さを変えます。一人が乗ったときの重さを乗車1G 等ともいいます。
あくまでもバネの動き始めの硬さを変更するだけで、大型のスポーツバイクなどが可能なダンパーの調整とは違います。
なぜ調整するのか
ライダーの体重や荷物の重さに応じて、バイクの姿勢や乗り心地を最適化するためです。適切なプリロード調整により、バイクの安定性とコーナリング性能が向上します。バイクによっても人によっても変わります。
リアが跳ねる!硬いって思う人は柔らかくしてみてください。調整の基本は極端に変更です。固くしたいなら最強に、柔らかくする場合は最弱にしてみることでその変化がわかりやすくなります。
調整方法
- バイクの取扱説明書を確認し、プリロード調整の位置を特定します。
- プリロード調整用の工具(通常はフックレンチ)を使用します。
- 車種によっては調整ダイヤルやナットを回して、ばねの圧力を増減させます。通常、サスペンションを上から見て右回りでプリロードを弱く(柔らかく)、左回りで強く(固く)なります。
調整の目安もありますが、硬いと思ったら柔らかくする。走ってみて適宜調整するを繰り返して好みのセッティングにしましょう。変更→走る→再調整→走る→気に入ったらOKです。
それではお待ちかね?作業に入っていきますよ!
ジクサー250のプリロード調整をする!
雨降りな一日ですが、午前中の僅かな止んだタイミングで調整しました、汚いのは雨天通勤の証です!下に見えているフェンダーを外さないとフックレンチをかけられないので、まずはこのカバーを外します。
フックはかかってもカバーを外さないと回らないのは確実だったので諦めて外します(実はなんとか出来ないかチャレンジしました)。
右前は案外隙間がありますが、ヒールガードの内側にあります。全て10mmのボルトです。
右の奥よりも手前のほうがマフラーが邪魔で狭くなっています。最初はメガネ型の方でやっていたのですが、どうも前オーナーが外していたらしくボルトが固くなっていまいた。舐めてしまいそうだったため、コの字型で対応。こういう事ができるのでコンビネーションレンチの方がベターです。
左側はフリーになっているので楽に取り外し可能。チェーンカバーも兼ねているので大きな部品ですが、簡単に外れますので安心してください。
こういう工具があると楽に素早く取り外しができちゃいます。スナップオンやマックツールとかネプロスのような高級品はプロでもないので必要ありません。舐めない程度に安く、そこそこ使える工具で十分です。ある程度揃えておくと、日々のメンテナンスや楽しみが増えるかもしれませんね。
普段掃除できない場所にアクセスできるチャンスなので、ちょっと拭き拭きしておきましょう!
やり方はこんな感じ、実写を見ながらやっていきましょう。
これが標準状態で4の位置に合わせマークがいます。これをアジャスターを右回りに回し、合わせマークを若い番号(柔らかくなる方向)の方へ来るように動かします。殆どの方が1に変更していますが、巡航時の動き方と普段の重いリュックのことも考慮して今回は結果的に2の位置にしました。
調整する人は1に一度して試走し、感触を確かめてから調整してみてください。
凸凹の部分に爪を引っ掛け、矢印の方向に回すと柔らかくなる方向へ動きます。撮影のためこのように持っていますがかなり力を入れて回します。実際には利き手を使ってしっかり握り、車体左側から踏ん張るような形で作業します。
人によってはパイプを使ってテコの原理を使ってやるとの情報も見ましたが、私の個体は一般的な硬さでした。硬いといえば硬いですが、むちゃくちゃ硬いとも感じませんでした。よくあるバイクのプリロード調整くらいの硬さで、GSX-S1000Fのプリロード調整も同じ程度でした。フックレンチの柄の長さもちょうど良いサイズですので単体で作業はできました。
2の位置に変更出来た状態です。一番深い谷の部分から1つ左の位置に合わせマークがいます。これが2番目に柔らかい状態になりますので、一番柔らかい状態にしたい場合は一つ右にしてください。
私は2で決め打ちなので、最初に外したカバーを逆の手順で戻して終了です。本来はテスト走行して確定したあとにカバーを戻したほうがいいでしょう。さて、それでは試走に行ってみましょう!
ジクサー250をテスト走行
4→2にプリロードを変更した変化は如何に!実際に走ってチェックします。1ならそれ以上柔らかく出来ませんが、柔らかすぎだと感じたら2に変更するなど、調整してベストを探っていきましょう。
テスト走行はいつも走る道を、いつも通り走ることがポイントです。
実際に走行した感想
ウェット路面なのでちょうどいいテスト走行。さすがに変わりました。激変ですね、これはいい。プリロードだけでもかなり硬さが軽減されたので、跳ねる強さがほぼなくなりました。雨天の安心感がかなり増しました。簡単ですが効果が大きい調整ですね。
ジクサー250はもともと7段階中の4と硬めの設定、日本の道路事情的には高速ワインディングなどではちょうど良さそうですが、一般市街地では固めに感じると思います。キャリア装備に大きめのトップボックスを常設するなら3~5はありかもしれませんが、私の体重では硬いです。
今回私が2にした理由は、重いリュックで通勤しているためです。後ろに預けて乗車しているためリア荷重になりがち。そこを考えてあえて2にしています。
まとめ
必要な工具は2つ、10mmのレンチとフックレンチだけ。簡単に大きな変化が体感できる、それがプリロード調整です。DIYといえば日曜大工と思いがちですが、これもDo it yourself!自分でやると楽しく愛着も湧きますよ。おまけに知識も技術もちょっぴり付いちゃいます。
ジクサー250は本当にいいバイク、私も大のお気に入りです。初期設定になんだ後ろが硬いなあ、でも面倒そうだなあと思っているあなた。ぜひ、一度チャレンジしてみてください。簡単により自分にあったバイクに生まれ変わること間違いなしです。
これを最後まで読んでくれたあなたへ、私からの最後の一言を送ります。
「スズキはいいぞ~!」
それではでは。