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【車についた花粉のシミ対策】高温で解決?リスクを避ける最善の方法

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花粉シミ対策
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目次

はじめに

5月に入って気温も例年になく高くなってきました。そろそろ花粉地味が気にならなくなったのではないでしょうか?そういうことなんです。

花粉のシミ(でき始め)
パールホワイトのゲレンデ

春の訪れと共に、多くの自動車オーナーが直面するのが、花粉による車のシミ問題です。この季節、車をピカピカに保つことは一筋縄ではいきません。私は自動車関連の仕事に従事しており、延べ数万台の車両に携わっている経験から今回の記事を書いています。それゆえ花粉によるシミがどのようにして発生し、それにどう対処すべきかを体感としても理解しています。

この記事では、花粉によるシミの原因、それを取り除くための一般的な方法、そしてなぜリスクを避けて自然に任せるべきなのかについて、私の経験に基づいた見解を共有します。

花粉シミは、特に春先に車の表面に現れる黄色い斑点で、見た目の美しさだけでなく、塗装への潜在的なダメージをもたらす可能性があります。多くの方が高温のお湯や特定のクリーニング方法でシミを取り除こうとしたことでしょう。しかし、これらの方法はしばしばリスクを伴います。実際、適切な知識や慎重な対応がなければ、車の塗装を損傷する恐れがあるのです。

私の結論は花粉によるシミに対しては、リスクを最小限に抑え、自然の力を借りるのが最善の策です。

この記事を通じて、花粉シミが自然に消えるプロセス、リスクの高い除去方法を避ける理由、そして日常的にできる予防策について解説していきます。私の経験が、皆さんの愛車を守るための一助となれば幸いです

花粉シミの原因と影響

なぜできるのか

春の季節は、自然の美しさと共に、自動車オーナーにとってある種の挑戦をもたらします。その一つが、花粉による車のシミです。このセクションでは、花粉が車にどのような影響を与え、シミがどのようにして発生するのかを詳しく解説します。

・花粉は水分と結合し粘っこくなるため固着しやすい
・晴れて紫外線や気温があがるとシミになりやすい
・軽く水が流れた程度では落ちないため余計シミになりやすい

花粉が車に与える影響

単に不快な外観だけではありません。花粉粒子は非常に微細で、車の塗装表面に付着しやすい性質を持っています。晴れた日には、これらの粒子は乾燥しているため、簡単に払い落とすことができますが当然傷の原因にもなりますね。

一方で、湿度が高い日や雨の後では、花粉は水分と結合して粘着性を持ち、塗装表面にしっかりと固着します。この状態で放置すると、シミが発生するプロセスが始まります。

シミの形成

アップ
拡大写真

この写真は輸入車のMercedes-BenzのGクラス(パールホワイト)の表面についた花粉ジミのアップ。深く染み込んでいく前の状態です。水玉が乾いた輪郭に花粉の筋が残りつつ、水滴の下側に溜まった花粉が固まってこびりついています。これが粘着質なので水で流す程度では微妙に残ることに。

付着してすぐのこの段階では、鉄板部分ならスポンジやマイクロファイバーで擦り荒いすればほぼ落ちます。しかし、ウレタンバンパーなどの樹脂パーツ上面などはすでにシミに変異し初めているでしょう。

花粉と水分が反応して化学変化を起こすことによります。特に、花粉に含まれるタンパク質が、水分と結びつくことで塗装表面に黄色いシミを形成します。さらに、日光による紫外線の影響で、この反応は加速され、シミはより目立つものになります。長期間放置すると、これらのシミは塗装を永久に損傷する可能性があり、その結果、車の見た目だけでなく、リセールバリューにも影響を及ぼすことになります。

少し引くとこんな感じ
カメラを引くとこんな感じ

明るボディー色なら傷もほぼ目立ちませんが、濃色では擦るのもリスクに。洗うだけでもそれなりに大変なのがわかります。国産のソリッドの黒なんかは、何もさわらない新車からあとは触るほど必ず傷がつくものもあります(トヨタの202など)。気にしすぎると疲れてしまいますし、あまりいいことはありません。査定などには思ったほどの差額は出ないので、白や銀などはその辺りが精神的にもやさしい色と言えるかもしれませんね。

このように、花粉によるシミは見た目の問題だけでなく、車の塗装への損傷というより深刻な問題を引き起こす可能性があります。したがって、適切な対策と予防が重要となります。次の項目では、これらのシミを安全に取り除く方法と、可能な限りシミを防ぐための予防策について説明します。

ちょっとだけ理屈も書きましたが、花粉が付いたままでシミになると覚えて置けばOKです。

シミ除去の一般的な方法とそのリスク

リスクのある対処法

基本的には高温になることがポイントですが、花粉による車のシミを除去しようとする際、一般的に試みられるいくつかの方法があります。これらの方法は一見効果的に思えるかもしれませんが、それぞれにリスクが伴います。ここでは、高温水の使用、ヒートガンの使用、そして磨きや擦りによる除去という三つの一般的な方法について、その効果とリスクを掘り下げていきます。

・高温水の使用
・ヒートガンの使用
・磨き作業

それぞれにリスクが異なるよ!

高温水使用の方法とその効果

高温のお湯を使用する方法は、花粉によるシミを柔らかくして除去しやすくする一般的なアプローチです。実際、高温のお湯は花粉の粘着性を減少させ、シミを表面から浮き上がらせるのに役立ちます。しかし、この方法は車の塗装にダメージを与える可能性があります。特に、塗装が古い、またはすでにダメージを受けている車では、高温の水が塗装の微細な亀裂を拡大させるリスクがあります。

厳密には何℃のときにというものがあるのですが、塗装の種類(各メーカー国産輸入車によっても違う)、付着の度合い、その時の気温、塗面の温度によってどのくらいの時間掛かるのかも全て違います。たとえば、ボンネットなどの金属パーツには硬いクリア塗装が施されていますが、バンパーやミラーなどは柔らかい樹脂パーツの上には柔らかめのクリア塗装とパーツによっても違います。花粉の塊が上に乗っていない場合、熱いお湯をかけると樹脂パーツ部分は一瞬でシミが消えてしまいますが、ボンネットなどではゆっくり温まった部分から消えます。

新しいパーツならティファールの電熱ポットで沸かした熱湯でも、塗装自体へのダメージは大丈夫な場合がほとんどです。ですが、クリアの乗っていないゴムや剥き出しのプラスチックパーツなどは新しくても高温に非常に弱い部分です。変形、変色になりますのでこういった部分には非常に高リスクになることを覚えておきましょう。

花粉そのもののを取り除いた上で(固着したのを一旦取る場合もあります)タオルなどで保護しつつ、体感的にかなり高温なお湯をかけることで、こういったシミは比較的安全に取ることは可能。しかしながら、お湯という特性上、沸かす時間や火傷をしないようにすること、うまくゴムや樹脂パーツの部分を守るというテクニックが必要です。個人的にはリスクが一番少ないと感じますが、やらかした場合は元に戻らない点ではその他の2つでも同様です。ですから、一般の方にはハイリスクであると私は回答します。

ヒートガンの使用とリスク

最初にいいますが、やってはいけません。ヒートガンを使用してシミを除去しようとする方法もありますが、これは非常に高リスクなアプローチです。ヒートガンは400~600℃と非常に高温になるため、不適切な使用は塗装を焼き、溶かしてしまう原因となり、修復不可能なダメージを引き起こす危険度がとても高いです。この方法は、専門の知識と技術を持つプロフェッショナルによってのみ行われるべきです。

板金屋さんを含むプロの方は遠赤外線をつかった加熱が可能です。これはこれで樹脂パーツ等にはハイリスクですが、そこはプロでありますし、そもそも一般の人がこれを手に入れるのは現実的ではありません。そこで安価で簡単に手に入るヒートガンを考えがちですが、400~600℃程度までの超高温のドライヤーみたいなもの。You Tubeなどで見てやってみようと思った人もいるでしょうが、「あ!」と思ったら終了です。どれだけハイリスクかはご理解いただけると思います。

超高温に短時間でさらされた狭い部分が非常に早く変化します。それ故に事故も多く起きます。バンパーなどの樹脂パネルは一瞬で沸騰したようにクリアが弾け溶けますし、剥き出しの未塗装樹脂も同様に溶かすリスクが大きすぎます。また、鉄板(アルミでも)部分は周りも均等になじませ温めないと変形がもとに戻りません。そういった部分も含め非常に危険ですので、最初にいった通り「やってはいけません」と私は提言するのです。

距離と表面温度の変化が手に取るようにわかる人だけが行える、超専門的なハイリスクな荒業と考えてください。また神経質な作業のわりに、狭い範囲を延々繰り返すので時間も非常にかかります。失敗すれば即交換・板金というくらいのものなので、一般の方には絶対にやらないでください。

磨きや擦りによる除去の危険性

シミを物理的に磨き取ろうとする試みもありますが、これは塗装表面に微細な傷をつけることになりかねません。特に、硬いブラシや不適切なクリーニング用品を使用すると、塗装の光沢を損なうだけでなく、塗装自体を剥がしてしまうリスクがあります。磨きや擦りによる除去は、塗装の専門家に相談せずに行うべきではありません。

まず一点、花粉によるシミはその粘着性から、まだブツそのものが微細に残っていることが多くあります。その状態に気が付かないまま、コンパウンド等で磨き作業をしてしまうと逆に簡単に取れなくなります。通常付着したものを取り除き変質変化したクリア上面を高温にすることで軟化させ平滑化することでみえなくなりますが、これをコンパウンドを付けて擦り熱をかけてしまうことでいわばクリアに焼き付け練り込んでいる状況になります。こうなると器械を用いても非常に取り除くのは困難でリスキーになりますので、物が乗っている状態で磨き込むことはそもそもやってはいけません。

これら3つの方法も一般の方にとってはハイリスクローリターン

花粉によるシミ除去には、多くの方法がありますが、それぞれにリスクが伴います。高温水の使用、ヒートガンの使用、磨きや擦りによる除去は、特に注意が必要な方法です。これらの方法を試みる前に、リスクを十分に理解し、可能であれば専門家のアドバイスを求めることが重要です。次のセクションでは、シミを自然に任せるメリットと、代替的な対処法について詳しく説明します。記事にするからには理由がありますので、ぜひ最後までお読みください。

車関連は少ないですが以下の記事も書いています。よろしければご覧ください。

自然に任せるメリットとその理由

自然に任せるメリット

Q:「え?結局は放っておけってこと??」
A: いいえ、違います。

花粉による車のシミ問題に直面した際、多くの人がすぐに除去しようと考えがちです。しかし、前述のように、一般的な除去方法にはリスクが伴います。密閉式のガレージを持つオーナーなら少し話は別ですが、屋外駐車場を利用する人ならば再付着を常に考えておかなくてはいけません。ここでは、シミを自然に任せることのメリットと、その理由について解説します。

何もせず放置すればその他の原因でもシミになります。
付着物はない方がいいので、まめに洗車するのは前提条件です。

時間の経過とともにシミが薄くなっている理由

花粉の時期はみんな大騒ぎですが、暑くなる頃には誰もいわなくなりますよね?そう、簡単に言えば、洗い流されて気温が上がるころには自然に消えていくのが花粉のシミなんです。

花粉によるシミは、時間が経過するにつれて自然に薄れていくことが多いです。これは、日光や雨などの自然の要素が、シミを徐々薄くしていくためです。特に、夏の強い日差しは塗面温度を上げるので、薄くなる作用を促進する効果があります。このプロセスは、車の塗装にダメージを与えることなく、シミを自然にゆっくり減少させるため、安全な方法と言えます。

自然除去のメリットと安全性

シミを自然に任せる最大のメリットは、車の塗装を保護することにあります。高温水やヒートガン、磨きや擦りによる除去は、塗装に超短期間で損傷を与えるリスクがありますが、自然に任せる方法ではそのような心配がありません。行ってみればいつも通りのリスクだけになります。

また、この方法はコストもかからず、特別な労力も必要としません。ただい、前提として普段の洗車をちょっとだけマメにすることです。シミが完全に消えるまでには時間がかかる場合があるため、気にしちゃう人にとっては忍耐が必要です。

ちょっと難しいですが、「気にしないようにする」のも一つの方法。過敏になりすぎると精神的にもよくありません。0-100思考をやめて許容範囲を広く取る方がいいでしょう。

大体的な対処法があるにはあります

なんだか当たり前の話をしますが、シミを自然に任せる以外にも、車を定期的に洗車することで、花粉が塗装表面に固着するのを防ぐことができます。また、可能な方は車を屋根の下やガレージに保管することで、花粉の付着を最小限に抑えることが可能です。さらにいえば、プロのサービス受けることで修復作業を行い塗装表面をコーティングし、花粉の付着を幾分防ぐ助けとなります。

高額でありますし、さすがと思うほどキレイになります。
びっくりするほど回復するのですが、この時期は僅かな期間で再付着するので個人的におすすめしません。
環境が整っていたり、時期特有の状況をご理解されるかたならOKです。

花粉が多い時期のシミの再発

花粉が多い時期には、シミが再び目立ち始めることがあります。というより、屋外駐車の場合はどんなにキレイにしても100%シミが付いた状態に戻ります

特に、晴れが続いた後に降り始める雨は、大気中の花粉を含んだドロドロの雨であり、車の表面に新たなシミを形成する原因となります。このような雨が降ると、早ければ3日程度、遅くても1週間でシミが再び目立つようになることがあります。

この現象は、花粉が多く飛散する季節に特に注意が必要であり、車を屋外に駐車する際にどうしてもつくのが嫌だという方は、可能な限りカバーをかけるなどの予防策を講じることが推奨されます。とはいえ、カバーも傷のことを考えると微妙ではありますが。

神経質になって短期的に元に戻しても、上記の理由でシミが再付着するのは避けられないのです。そういった意味からも、自然に任せることを私は推奨しています。

あくまでも花粉時期が終わってから、普段の洗車時に以下のようなケミカル使用するようにしましょう。そういうときには普段おカーケア用品として十分役に立ちますよ。

まとめと再度結論を

まめに洗うのは大事です

シミ対策としての予防方法

花粉によるシミを未然に防ぐためには、車を定期的に洗車することが効果的です。特に花粉の季節に入る前には、車体をしっかりと洗浄し、ワックスやコーティングで保護層を作ることで、花粉が直接塗装面に触れるのを防ぎます。また、可能であれば車を屋内に保管するか、カバーをかけることで花粉の付着を最小限に抑えることができます。

マメな洗車が一番効きます。できれば自分で優しく洗ってあげられればベストです。

専門家による処理の選択肢

シミがすでに発生してしまった場合、自己判断での処理よりも専門家に相談することをお勧めします。特に、シミが深刻である場合や、高価な塗装を施している車の場合は、プロの技術を借りることで、塗装を傷めることなくシミを安全に除去できます。

プロの施工はさすがですが、車の保管環境が特別な場合を除いて、必ず物理的に花粉の時期は再付着します。ご自身の環境を今一度ご確認ください。

シミ除去における最善のアプローチの再確認

花粉によるシミ除去には、高温水やヒートガンなどの方法がありますが、これらにはリスクが伴います。最も安全で確実な方法は、自然に任せることです。時間が経過するにつれて、多くのシミは自然に薄れていきます。無理にシミを取り除こうとすることで、かえって塗装を損傷するリスクを避けるべきです。

長期的な視点での車のメンテナンスの重要性

車のメンテナンスは、短期的な見た目の美しさだけでなく、長期的な車の価値を保つためにも重要です。定期的な洗車や塗装の保護、そして専門家のアドバイスを求めることで、愛車を長く美しく保つことができます。花粉によるシミ対策も、車のメンテナンスの一環として捉え、適切に対応することが大切です。

愛車を長く大切にするためには、日々の小さな注意が重要です。花粉のシミに対しても、焦らず、適切な対策を心がけましょう。そして何より、車との時間を楽しんでください。

それではでは。

自分自身は見て触ったらすぐわかってしまうので、肌感覚として経験則として当たり前に感じていた部分です。それでも、このことで悩んでいる人がいかに多いかを感じ適時を書きました。うまく伝わるかわかりませんが、神経質になりすぎず、うまく付き合っていけるようお役に立てたら幸いです。

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