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6代目MH95SワゴンRはひどい? 小さな巨人の今更外観レビュー

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目次

はじめに

6代目MH95S型ワゴンRは、初代から数えて革命的な変化を遂げたモデルです。検索エンジンに「ワゴンR」と入力すると、「ひどい」という言葉がよく見られますが、実際はその評判に反して、目立たないが実用的な車種です。この車を選んだのは、その隠れた魅力に気づいたからです。実際には「ひどくない」んですよ。

基本的に褒めています。それは許してください。

モータージャーナリストではありませんが、一般ドライバーとしての視点から、このワゴンRの外観の魅力を深堀りしてみたいと思います。初代ワゴンRへの敬意を込めつつ、日常的な使い勝手やデザインについて詳しくレビューします。また、このテーマに関連する他の記事も書いていますので、ぜひご覧いただけると幸いです。

下に続きます。

ワゴンR MH95Sの外観:第一印象

全体の印象

ワゴンRには、「スタンダード」、「カスタムZ」、「スティングレー」という3つのグレード体系があります。それぞれ外観デザインが大きく異なりますが、私は最もシンプルな「スタンダード」モデルを選びました。この選択は、初代ワゴンRに敬意を表して、そのデザインを意識したものです。このモデルのデザインは、私にとって非常に魅力的です。

しかし、一般的にはこのモデルの評価は分かれるところで、しばしば「野暮ったい」とか「カッコ悪い」といった声を耳にします。実際に、前期型はその角ばったデザインで、介護施設の送迎車としてよく使用されていることもあります。

私が選んだのは「ワゴンR ハイブリットFX-S」グレードです。これは基本的にスタンダードモデルに「HYBRID」のエンブレムが付けられただけのもので、マニュアルトランスミッションやモーターアシストがない「FX」グレードと同じデザインです。装備にはミラーウィンカーや特別なホイールキャップはなく、コストを意識した設計がされています。見た目は小さく感じられますが、近くで見ると思った以上に大きく感じるでしょう。

前期型に比べると角が取れて丸みが強調されています。グリルも四角のメッキグリルがウィング形状に変更、丸みがどの面でも見て取れるのが特徴です。威圧感が全く無く、オラツキ感は皆無、主張が少なめのデザインです。

選んだカラーはダスクブルーメタリック。メタリックではあるもののパッと見てソリッドカラーに見えるくらい思い切りの良い色です。普段はシルバーやグレーなど、汚れが目立たない主張の少なめな色を好んでいました今回は思い切って青や緑が好きなためダスクブルーメタリックにしました。

結果は大成功。納車時には失敗したかもと思うくらい鮮烈なカラーでしたが、日を追うごとにドンドン好きになっていく不思議なカラーです。強くない、やさしい色で、とても可愛く思えます。

背面

スズキのDNAを感じさせるデザインが、背面にも存分に表現されています。かつての愛好者には懐かしさを呼び起こす初代ワゴンRのエッセンスを、この6代目にも感じ取っていただけるはずです。伝統的な縦長ブレーキランプが下部に移設され、原点回帰したデザインは、その個性が際立ち、見る人の心に強く訴えかけます。

この6代目ワゴンRが市場で抜群の人気を誇るわけではありませんが、その特徴は確かに多くの話題を呼んでいます。日々の足としての性能を重視し、最適なバランスで設計されたこの車は、実用的でありながらも、スズキらしい走りの楽しさを提供してくれる、まさに優れた軽自動車です。

さてここからは、更に細かい意匠もみていきますよー

ワゴンRのデザインの詳細について

ここからは各部をちょっと細かく見ていきます。気になるポイントは自分が感じたところをバシバシ書いております。あくまでも私個人の感想ということで、その辺り参考程度に御覧ください。

ワゴンRのフロント周り

フロント周り


ワゴンRのデザインには確かに愛嬌があります。角ばっているようでいて、実際には丸みを帯びたボンネットの前部やサイドの造形がその特徴です。バンパーやサイドホイールアーチとの流れも同調し、グリルの形状が全体を和らげるポイントになっています。車の印象を柔らかくし、親しみやすい外観を作り出してるんですね。

フォグランプは通常の運転ではメリットを感じないため、オプションとして追加せずに未装着のままです。濃霧や豪雨のような極端な天候がほとんどないため、フォグランプが必要な状況はほとんどありませんし、これによってバンパー部分がよりスッキリとした見た目を保っています。

設計自体は他のメーカーのモデルに比べるとやや古く、ワイパーなどが目立つかもしれませんが、車内から見えても運転には特に支障はありません。これもワゴンRの実用的な一面と言えるでしょう。

グリル部分

エンブレムから左右に伸びるメッキパーツは控えめで、そのさりげなさがちょうど良いアクセントになっています。派手すぎず、目立ち過ぎないため、全体のデザインを引き締める役割を果たしているようです。また、ラジエーターのスリットや横長のフィン形状も、全体のバランスを考慮して設計されており、見た目の調和が取れています。

ボディカラーがフロントカメラの意識させず、この6代目後期型ワゴンRとダスクブルーメタリックの組み合わせは、目立つ新色ですがいい感じ。この色合いは、車のスタイリッシュさを際立たせると同時に、洗練された外観を実現してくれました。

極めて見やすいヘッドライト

このモデルを選んだ理由の一つが、搭載されているハロゲンヘッドライトです。時代は確実にLEDへと移行しており、ハロゲンランプが使われなくなる日もそう遠くはありません。しかし、私はLEDの眩しすぎる光や、尖った配光特性が苦手で、それがしばしば眩惑となって感じられます。ハロゲンランプの温かみのある色と適度な明るさで、夜間の視認性は十分に確保されています。LEDであっても、このハロゲンのような優しい光が実用化されれば理想的ですね。明るさ自体には全く問題ありません。

ワゴンRの後部周り

背面

同じ写真で失礼しますと書きつつ、後部周りです。リアガラス面積は大きめで、THE ワゴンRデザイン。スズキエンブレムの下にリアハッチハンドルがあり、下にブレーキランプがあることでデザインの重心が下に来てどっしり感が増しています。サイドから流れるデザインをリアハッチでしっかり受け止めている感じがします。

敢えてリアスポイラーをつけなかったのも見た目のやさしさを第一に考えたから。どの方向から見ても気負わない、一緒にいるのが自然なパートナー、それがこのワゴンRのデザインだと思います。

エンブレムとリアハッチオープナー

シルバーのスズキメーカーロゴが車体の中央に鎮座しており、そのすぐ下にはリアハッチを開けるオープナーが配置されています。その横には、右側にロックとアンロックを行うスイッチがあり、左側にはリアカメラが組み込まれています。これらの配置は非常にスマートで、主張が少なく、車全体のデザインに溶け込んでいるため、非常に気に入っています。

グリップは中央に位置しており、最近のトレンドである右側へのオフセットとは異なります。このシンプルで直感的な配置は、左利きの人でも違和感なく使えるよう配慮されており、好印象を受けます。指がしっかりとかかり、操作感も良好で、実用性を最優先に考えた結果として、道具としての完成度が非常に高いと感じます。

皆が右利きじゃないですからね。

社名とHYBRIDのエンブレム。車全体のデザインは可愛い感じがするものの、WAGON Rの書体はキリッと先鋭的です。すべて大文字ですが「R」だけが大きくなっているのが特徴。また、HYBRIDは先進性や効率、クリーンなイメージをコンセプトにしているように思えます。

車名「ワゴンR」の由来

Rはレクリエーション「Recreation」の頭文字です。つまり、レクリエーション活動に適したワゴン型の車という意味合いが込められています。

アイデンティティとも言える下部横置きのテールランプユニット


この部分については好み分かれるかもしれませんが、私もその理由は理解できます。もしブラックアウトされていたり、赤を基調としたデザインであれば、より統一感が出ていたかも。メッキや透明な樹脂のような素材が使われているように見え、少し浮いて感じるのは否めません。しかし、ダスクブルーメタリックの色合いが意外とその印象を和らげてくれているように感じます。これにより、全体の主張が穏やかになっていると。

コーナーセンサーもある

リアバンパーに食い込む形でライトユニットが装備されていて、バンパー自体にはコーナーセンサーが4つ埋め込まれています(メーカーオプション装着車)。灯火類はすべて電球なので、自分で交換できるほど作業性は良さそう。

また、ナンバー周りも広く穏やかで、下側は少し跳ね上がるような向きに裾のような形に。これによって野暮ったさが消え、リアが引き締まる印象に寄与しているようです。これがあることで印象はかなり変わると思われるので、デザインの重要性をこの部分からも味わうことができます。ここ、地味だけどすごい部分です。

地味ですがかなり強い影響を持つ部分ですね。

ワゴンRのサイドデザイン

サイドの印象

サイドビューについての印象ですが、まさに軽自動車の典型と言えるコンパクトさと機能性が際立っています。このダスクブルーメタリックの色は、一見するとかなり派手に映るかもしれませんが、実際には周囲の環境に自然と溶け込んでいます。そう、驚くほどに馴染むんです。この色を選んだのは、自分でも良い判断だったと思っています。

流れる造形はバイザーやミラーにも

ワゴンRのスタンダードレンジ、例えばHYBRID FX-Sグレードには、ミラーに組み込まれたウィンカーは搭載されていません。最初は少し寂しいかなと思いましたが、シンプルなデザインの良さに気づき始めました。代わりにウィンカーはフェンダーに取り付けられており、これが良いアクセントになってい今ではお気に入りのポイントに。

ボンネット(エンジンフード)からAピラーへの流れるようなデザインは、特筆すべき素晴らしい点の一つです。バイザーも薄型で目立たず、意外とデザインにコストがかけられているんですねえ。

どっしり感と上部のシャープさ

ワゴンRの上部の鋭いデザインと下部のどっしり感じが、見事に調和しています。この車は実際には超軽量の車種ですが、フェンダーアーチの上からサイドにかけてのプレスデザインが、安定感を強調しています。

顔の部分と全体の印象は可愛らしさを感じさせる丸みを帯びたデザインですが、上部は意外にもシャープな印象を与えます。ガラスの形状やBピラー、リアドアの前部分から生まれる鋭い角度が、重々しいイメージを消し去っています。スズキのこの巧みなデザインには思わず唸ってしまいました。

初代ワゴンRへのオマージュ

ああ、ワゴンRだなという見た目は初代へのオマージュとも言える6代目

初代ワゴンRのデザイン要素との比較

初代ワゴンRは、1993年の発売以来、軽自動車市場に革命をもたらし、そのボックス型のフォルムと室内の広さは、当時の軽自動車の常識を覆しました。初代のシンプルながら機能的なデザインは、6代目であるMH95Sで現代的な解釈を受け、より洗練されたラインと形状に進化。特に、座面を高く取ることで得られた圧迫感のない広々とした室内空間と、高い視点を提供するデザインは、6代目ワゴンRにも受け継がれています。

現代的な解釈についての考察

初代ワゴンRのデザイン要素を現代に再解釈することで、6代目ワゴンRは新しい時代の軽自動車のスタンダードを築いています。初代の実用的で無駄のないデザインは、6代目ワゴンR MH95S型で流線型のボディラインやエアロダイナミクスを考慮した形状に昇華。これにより、都市部での運転のしやすさとスタイリッシュな外観が両立されているところにも注目したいですね。

また、初代のコンパクトさを保ちつつ、内部の広さや快適性を高めるための工夫が随所に見られ日常の足に特化しユーザー第一がうかがい知れます。このように、初代ワゴンRの精神を受け継ぎつつ、現代のドライバーのニーズに合わせた進化を遂げていると感じました

それでは、ここからは外観でその他のポイントをクローズアップしてみてみましょう。

細かく見ていくと、そうだったんだ!と発見があったりで面白いものです。

ワゴンRの外観をクローズアップしてチェック

フロントタイヤ

フロントタイヤから。サイズは155/65R14のブリジストン ECOPIAを履いています。ECOPIAは低燃費省エネ系のタイヤで転がり抵抗を減らしウェットも考慮されているシリーズ。ECOPIA EP150はその中でも新車装着される専用モデルです。同じECOPIAシリーズでBMW i3の純正タイヤとしても有名です。

軽自動車ならではで四隅に配されたタイヤ位置は、アプローチアングル的にも有利です。エアロモデルではない標準バンパーの利点は、ほとんどの輪止めや段差を躊躇することなく行けること。無駄に神経を使うことがないので、運転していて疲れません。

リアタイヤ

デパーチャーアングルも同様にストレスフリー。四隅にあるということは、カメラに映る輪留めがバンパー付近に近づいたらすぐ停止するくらいのイメージ。

ホイールキャップもかわいいですね。アルミホイールにこだわらないので、私はこのままでいいです。なんでもそうですが、基本的に純正が好きです私。

ヂュあるカメラとドライブレコーダー

安全装備も付いてくるのが今の時代ですか。デュアルカメラブレーキサポートが装備されているので、上部中央にステレオカメラが付いています。写真左に見えるのがETCのアンテナ部分で、右側は私が取り付けたドライブレコーダー。配線もうまく処理でき、運転席側からもほぼ見えないようになっていていい位置です。

売れ筋のユピテルドライブレコーダー取り付けの記事もかきましたので、よろしければご覧ください。

エンブレムと色味

HYBRIDのエンブレムとウィンカーがフェンダーに配されています。なかったらなかったで、あったらあったでワンポイントだし気に入ったろうと今も変わらず思います。いつ見てもソリッドカラーだろうと思えてならないのですが、メタリック。巡航時には明るく映えてきれいに見えますし、日陰ではしっとりと落ち着いた色に、まるで変化したかのような二面性を持ちます。

街中はもとより、私の好きな田舎道や山間部の自然いっぱいの中でさえ、溶け込むように見えるのは意外中の意外。本人もびっくりです。スタンダードグレードのワゴンRは派手系の色も実はうまく考えられているようで、他の方の写真などを拝見しても木々の中でうまく調和するのが予想外でした。

面積の広いガラス

ガラス面積が大きく取られていることで、車内からの景色は格別で景色がとてもよく見えます。一方で不思議に外側から見ると丸見えで困るというイメージはないのです。なかなかいいと思いますよ

ドアハンドルは上からも下からも握りやすいベスト形状。タイヤで名前が出たのでいうと以前のBMWと同じ形です。ガツッと握れるこの形のほうが好きですね。また、開閉のボタンも付いています。

ミラーはウィンカーを内蔵していません。その分シンプルですね。下にはメーカーオプションで装着されているサイドカメラが見えます。解像度が低いのですが、あるというのは大きいです。あらためて巡航時は映えるダスクブルーメタリック。

窓の形状とバイザー

ウィンドウ形状は前下がりで後ろに従って上がり水平に収まっています。Bピラーは内装(インテリア)編でも書きますが、傘立てがある都合、上鉄板が斜めに走る独自の形。やはり全体的に柔和な印象を持つワゴンRですが、上部窓付近などを見てみると案外シャープに見えます。実際の窓の大きさだけではなく、その周りが斜めに落ち込んだボディーデザインになっているため、輪郭がより強調されているのが特徴的です。

バイザー形状

バイザー形状が薄型で、お金かけてデザインしたんだなあと感じる部分。難点があるとすれば、外窓を拭くときに開けないと上が綺麗にできない、くらいでしょうか。なくても良かったんですが、雨天時ほんの少し開けて換気をしたいときなどにやはり便利なのでつけました。

色と質感

光によって変わるダスクブルーメタリック

購入したのはダスクブルーメタリックで新色。強い光が当たっていない場合は、その陰影が強調されるのがこの色の特徴のようです。やや力強さや塊感がより強調されて、優しさよりも落ち着いた強さがある、そんな気がします。

その他の色は以下になります。

フォギーブルーメタリック
テラコッタピンクメタリック
ダスクブルーメタリック
フェニックスレッドパール
シフォンアイボリーメタリック
アーバンブラウンパールメタリック
ホワイト
ピュアホワイトパール
シルキーシルバーメタリック
ブルーイッシュブラックパール3

シルバーやグレーのメタリック系が汚れも目立たずいいのですが、今回は好きなグリーンブルー系にしました。ワゴンR MH95Sの外観において、色のバリエーションはその魅力を大きく左右します。例えば、ダスクブルーメタリックは都市の景観に溶け込みつつ、洗練された印象を与えます。

一方で、明るい色合いのバリエーションは、やさしさを強調し、老若男女問わず身近な存在を演出します。色の選択は、車の個性を表現する重要な要素であり、所有者の個性や好みを反映する手段となりますので楽しみの一つですね。

巡航ではフラット感が強調される

このように順光で強めの光が当たると、影が飛びやすく一気に面が強調されるようです。凹凸が見えにくくなるので、ほわっとした部分がぐっと前に出てきます。こうしてみると、樹脂パーツ、タイヤハウス内も含めてですが、黒い部分は黒くなっていることの重要性もわかります。普段のお手入れはそんなポイントを抑えるといいかもしれません。

外観デザインまとめ

まとめ

この記事を通して、ワゴンR MH95Sの外観に関するいくつかの側面―デザインの特徴、初代ワゴンRへの敬意、色彩と質感、そして日常使用での実用性と美観の組み合わせ―にスポットを当ててみました。コンパクトでありながら機能的なデザインを持ち、都市部での運転に適していると言えます。また、その可愛くも千変万化する外観は、個性を際立たせる要素としても機能します。

モータージャーナリストではない筆者の個人的な感想

一般ユーザーの視点から見ると、ワゴンR MH95Sの外観は多くの魅力を持っています。日々の運転で感じるのは、そのコンパクトさと機能性のバランスの良さです。光によって違った一面を見せる外観は、単なる移動手段を超えた楽しみを提供してくれます。やさしいながらもシャープな一面を持ち合わせるワゴンR。嫌味を持たない純粋さをドアを開けるたびに感じながら、運転するのが楽しみになるそんな車です。

次回では内装、インテリア編としてお伝えしたいと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それではでは。

書くに当たって写真を詳細に見ていると、ああそうだったとか、ここは気がついていなかったと感じる箇所がたくさんありました。そういった発見、細かい部分まで見ることの大切さも含め色々勉強になりました。見えているのに気がついていないって、色々あるんですね。

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