あなたが普段使っているUSBケーブル、被覆が割れてしまってはいませんか?もしそうなら、この簡単で効果的な修復方法をお試しください。
DIYと聞いて敬遠してしまうかもしれませんが、心配は不要です。手軽に使えるグルーガンを使用して、ケーブルの裂け目や被覆の損傷を簡単に修復する方法をご紹介します。本記事では、経済的で効果的なこの方法を、実際の写真を交えて解説します。これを読めば、あなたも今日からケーブル修理ができるようになりますよ。
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簡単なDIY、効果的なグルーガンで修理できる
皆さんはどんなスマートフォンをお使いですか?AndroidやiPhoneなど、最近ではワイヤレス充電対応のモデルも増えていますが、有線のUSBケーブルの便利さはまだまだ変わりません。しかし、長期間使用していると、ケーブルの被覆が割れてしまうことがあります。このような破損を放置しておくと、ケーブルの接続が不安定になったり、最悪の場合は断線してしまうことも。
ケーブルの破損や被覆の損傷は実はよくあることで、見た目にも良くありません。しかし、安心してください。この問題は、グルーガンを使えば簡単に修復できます。絶縁テープを使った修理方法もありますが、今回はグルーガンをメインに使用した修理方法を詳しくご紹介します。
*ご注意と免責*
電気の線を修理するという内容のため、十分な安全対策を講じた上で行ってください。修理作業においては、自己責任で行う必要があります。事故や損害、責任については、ご自身の判断と責任でお願いします。作業前には必ず注意事項を確認し、適切な保護具の着用や作業スペースの整備を行ってください。また、初めての場合や不安がある場合は、専門家の助言や指導を受けることをおすすめします。あなた自身の安全を最優先にし、慎重に作業を進めてください。
グルーガンってなに?
グルーガンは、グルースティックと呼ばれる特殊な接着剤を使い、銃の形をした道具で熱を加えて溶かし、接着剤を塗布する道具です。このグルーはホットメルト接着剤とも呼ばれ、加熱することで溶け、冷却後に固まる性質を持っています。主に石油樹脂やエチレン酢酸ビニル樹脂の合成樹脂で作られており、熱可塑性を持ちます。特に電気工作に適しており、絶縁性がありますが、高温には弱いので注意が必要です。
成分 | 石油樹脂やエチレン酢酸ビニル樹脂の合成樹脂が多い |
特徴 | 熱可塑性、熱によって溶けて冷えて固まる 水に溶けない 素材が水で劣化して剥がれる場合がある |
絶縁性 | 絶縁性があり電気工作にも使われる |
接着面 | ツルツルの素材には接着しにくい 熱に弱い素材(発泡スチロールなど)、水に弱い素材も適さない |
耐熱性 | 60℃~80℃前後まで。高温状態では溶けてしまう |
色んな種類がありますが、一般的に最も目にするのは写真のようなグルースティックを用いるタイプです。100円ショップでもよく見かけます。熱くなると溶けるので、柔らかいうちに接着させ冷えると固まります。
このような棒状のグルースティックを鉄砲の弾のようにセットして押し出して使うのがグルーガンです。グルーガンの用途としては今回紹介するケーブル修理以外にもいろいろ使えますよ。
材質に向き不向きはあるものの、用途は多彩で使い勝手も良い手軽な接着ツールです。
レッツDIY ! 実際に直してみよう
このケーブル、見つけたときはまだ断線していない状態でした。やや太めであり、それはXiaomiの33W充電アダプターに付属する高速充電ケーブルだからです。心配なく、このケーブルもグルーガンでしっかりと修復できます。
電気の線を扱うため、多少の不安を感じる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。グルーには優れた絶縁性があります。ただし、過充電や異常発熱が起こりやすい状況では、高温になりすぎないよう注意が必要ですが、基本的には問題なく使用できるため、安心して修復作業を進めていただけます。
発見すると割りと焦りますよね、電気が通っているところなので……怖いですね。普段から断線に強いケーブルを買うのもありです。
それでは簡単な修理に入っていきますよ。
面倒くさい事前準備がほぼいらないのも特徴の一つ、手に入りやすく安価なのも嬉しいですよね。
必要なものはグルーガンとグルースティックだけ
100円ショップで手に入りますが、何かと使うので大量に用意してあります。汎用性が高いのでたくさん持っておいて損はないでしょう。安価なのも特徴です。私はたまたま別で購入していますが、セット品があるので普通の人ならこれで十分です。
私のはコンセントを差すと即通電して熱くなります。上のリンクは上位機種でオンオフスイッチがあったり通電が確認できたり、火傷防止機能もあり安心して使えます。価格差は大きくないので、安全に使いやすさも求めるならこっちの方がいいでしょう。
スティックを装填、電源を入れて熱くする
この写真は撮影のために畳の上で行っていますが、実際の作業は机のような安全な場所で行ってください。グルーガンは熱を持つため、畳のような場所では非常に危険です。ここで使用しているグルーガンは比較的安価なモデルで、電源スイッチがないタイプです。100円ショップで購入できるものと似ており、非常にシンプルな構造ですが、実用には十分です。
グルースティックの装填は簡単です。後ろから押し込んで固定し、プラグを差すと電源が入ります。そのまま放置すると、グルーガンの先端が次第に高温になり、使用準備が整います。スティックは先端部分のみが溶けるため、非常に熱くなります。
先端が非常に高温になるため、触れると火傷の危険があります。作業中は特に注意して、安全に配慮しながらご使用ください。
修理する場所を確認してグルーをつける
拡大して見ると、被覆が破れた感じがします。このまま放置すると間違いなく切れてしまうでしょう。ケーブルが緊張するところなので、特にこういう部分はダメージを受けやすいのです。
修理の方法は簡単です。壊れた部分をまっすぐに整え、グルーで上からしっかり覆いましょう。それだけで修理完了です。意外と簡単でしょう?
思っていたより簡単ですね!
グルーガンのトリガーを引くと、グルースティックが前へ押し出され、先端からは溶けたグルーが透明になって出てきます。この熱いグルーを損傷箇所に塗りつけていきます。
見た目は少し変ですが、ぐるっと一周させてしっかりと覆っています。グルーが冷えるまでは触らないようにしてください。冷えて固まる前はまだ弾力性があるので、指で形を整えることも可能です。思った以上にしっかりと接着します。
実際の見た目は写真ほど気にならないものです。強度も十分に確保されており、問題ありません。充電中に触っても、ほとんど熱を感じませんでした。
また、家にあったLightningケーブルも基部が危うかったので、同様に修理しました。これもしっかりと固定されており、問題ありません。見た目を完全に美しく仕上げるのは難しいですが、簡単に補修することは誰でも可能です。断線する前に見つけたら、早めに修理しておくと余計な出費も抑えられるでしょう。
ケーブル修理における絶縁テープ
ケーブル修理と絶縁テープの違いについても触れておきます。グルーガンを使った場合、断線した箇所にグルースティックを塗り、接着剤を溶かして固定します。これが今回紹介した方法です。一方、絶縁テープを使う場合は、断線した箇所をテープで巻いて電気が通らないようにします。ケーブルの場合はただ巻くだけですが、根本のような巻きにくい箇所も出てくることがあります。
上記の2種が最も一般的ですが、状況に応じてグルーガンと組み合わせて使うことがいいでしょう。
熱くなるので注意
一番は先端が高温になることです。溶かして使うので、【はんだごて】に似ています。皮膚に触れれば火傷になりますし、写真は撮影の都合で畳の上に立てかけていますが、倒れたりして通電したままの先端が接触し続けると火事になりかねません。取り扱いは火器類と同じく注意が必要です。
まとめ
USBケーブルの被覆が破れる、損傷することはしばしばあります。そういった時に役立つのが、グルーガンを使った修理方法です。グルーガンは使い勝手が良く、ホットメルト接着剤を用いて破れた部分を手早く修復できます。この方法は非常に効果的で、絶縁テープを使用するのと同様に有効です。
修理手順は非常にシンプルで、破れた箇所にグルーを塗布し、覆った後は冷えるまで待つだけ。作業を始める前には、必ず安全対策を行い、作業スペースを適切に整えることが大切です。
USBケーブルの修理は、簡単かつコストを抑える方法です。そのため、断線を防ぐためにも、問題を発見次第早めの修理をおすすめします。自分で行うことで、不必要な出費も節約できるでしょう。
それではでは。
グルースティックは使い始めうと割りとすぐ減ります。ちょっと使うなら少しでいいですが、いろいろ使いたいなら10本以上確保しておいたほうが良いと思います。絶縁性は担保できるので、断線前に気がついたらすぐに直しておくのが良いってことですね。そして、熱くなる場所は駄目ですよ。