最近は標準装備になっているバイクも増えてきたUSB電源。手持ちやバイク関連のUSBで使える機器もかなり増えているのであると便利なアイテムです。
ジクサーにはついていないので、簡単DIYでUSB電源を取り付けてます。ついでにスマホホルダーも装着してより快適なバイクにしちゃいましょう。
商品の選び方で手間のかからない取り付け方法も可能、電気が苦手な人でも簡単に安全にDIYできます。
今回はバイクが便利になるカスタマイズの定番、USB電源取り付け&スマホホルダー装着をやってみます。
簡単さに重点を置いているので他の車種でも可能です、是非チャレンジしてみてください!
注意: この記事の内容は、簡易的な整備や電気作業に関するものです。作業は全て自己責任で行ってください。不安がある場合や技術に自信がない場合は、専門の店舗やプロに任せることをお勧めします。何らかの損害や事故が発生した場合、責任を負いかねますのでご了承ください。
USB電源とスマホホルダーの選び方
何を選んだらいいのかわからない人もいるでしょう。極論は好みなので人によるのですが、ポイントは取り付け方法と安全性です。
今回は簡単に重点を置いているため、いくつかの条件を設定しています。
設置場所は両方ともハンドルに付けます。
- 電源を分岐したりする必要がない
比較的新しいホンダ車などは、ヘッドライト付近に電源取り出し用の予備カプラーが来ていたりします。汎用タイプの場合は、ホーンなどのアクセサリー電源から分岐させて取り出しが必要です。簡単なものの分岐・圧着や絶縁など、ある程度のスキルが必要なので、それらが必要のないものを今回は使用しました。 - ヒューズなどの安全面に配慮したもの
万が一過電流が発生したときに、ヒューズが電流を遮断して機器や火災になるおそれから守ります。ヒューズまたはそれに準ずる安全装置があるものを選びましょう。 - 大きさや長さなど装着できるもの
ユニットの寸法、配線の長さなどが十分あるか調べておきましょう。配線の取り回しで直線距離よりも長くないと設置に困る場合があります。 - 特別な工具が要らないもの
電源取り出しにギボシ端子をつけたりするのには、通常それに適した工具が必要です。持っていると便利ですが、今後使う予定がないならちょっと買うのはもったいない。今回は使わずに済むものを選択します。
以上の条件を満たしたうえで、バイク用でUSB電源を選べば防水仕様になっている商品探していきます。
2024年9月3日現在のAmazonで調べてみたので数個ずつ紹介しておきますね。
アマゾンで売られている簡単接続可能なUSB電源
今回使用したのはこれ。管ヒューズ付きでバッテリーに直接つなげるタイプです。常時電源なのですが、手元のスイッチでON/OFFできるのが特徴。LEDで電圧も表示できて、LDEが消灯していれば電源は来ていないのがわかるスグレモノ。接続も非常に簡単です。
今や有名なKaedearの製品。接続方法は同じです。こちらはミラーマウントがあるのが特徴でした。本体への接続コネクタ部分が長く飛び出るので、設置場所と見た目が気になります。もちろん防水ですが、コネクタが濡れる場所になるため、通勤で雨でも乗る人にはわずかに気になりますね。こちらはスマートにヒューズホルダーは内蔵しています。
いずれもバッテリーに直接つなげるだけで、スイッチがあるのでバッテリーあがりも防げます。とにかく簡単二取り付け可能なのがポイントですね。
スマホホルダーは大きさと方式、好みで
定番中の定番。これを付けている人をよく見かけます。安定して売れているには理由があるのでしょうね。とりあえず迷ったらこれでOK、そういう商品です。
Amazonではこちらをおすすめしています。
いずれも寸法は出ているので、自分が取り付けしたい場所への目安にしておきましょう。
ジクサー250への取り付け手順:USB電源設置と配線のポイント
簡単に手順を見ておきましょう。
サイドカウルを外すことでバッテリーにアクセスできます。線を隠すにもサイドカウルを外すことで、手間なくできます。
バッテリー端子に接続して動くかをチェック。配線は途中でコネクタで取り付けするので、本体側もどこに付けるか決めます。
どこを通すか、まとめて見えないようにします。また、干渉がないか、ハンドルを切ったときにつっぱらないかなどもしっかりチェック。しっかり決まれば結束バンドなどで固定して見栄えも考えてみましょう。
ビスやピン、締め忘れがないように気をつけてもとに戻します。
必要な道具はこれ
・六角レンチ
・結束バンド
・ニッパー
あれば嬉しいのは、ラチェットハンドルとピン抜き、作業グローブくらいでしょう。
あれば嬉しいものは、ラチェットハンドルやピン抜き(クリップリムーバー)などでしょうか。なくても作業できますので安心してください。
それでは写真を交えて実際にやっていきますね!
カウル(外装パネル)を外す
フロントシート後部が六角レンチで固定されているので外します。下に落とさないように注意しましょう。
スコンと後ろに引けば外れます。非常に簡単で、ほとんどのバイク共通ですね。木の下にサイドカウル用の六角ビスが隠れていますよ。
マニュアルの56ページに詳細な取り外し方法がありますので参考に。
上2つのボルトを外し、右側を引っ張って後ろにスライドして取ります。もう一つはファスナー一箇所を外すととれます。
順番にいきましょう!上のボルトを取っていきます。これだけはシートを外さないとアクセスできないようになっています。
トルクはかかっていないので、簡単に取れます。
下のボルトはチェンジペダル付近になります。まずはこの3つを外します。
次にファスナーと呼ばれるプッシュピンロックを取ります。
真ん中の丸い部分を押すとベコンと減っ込み、周りの平らな部分を引き抜きます。
指でも簡単に取れますが、ピン抜きはもっと楽にとれます。
押し込んだ棒状部分をこのように戻し、パーツを似はめたあとで真ん中棒状部分を押すことでロックできます。
下から黒い部分を覗き込むとファスナーが見えます。同様に押し込んで取り外しましょう。
右側を二箇所上下引っ張ってから、パーツ全体を車体後ろ側にスライドさせます。力はいらないので、はずれない場合は手順をもう一度確認します。外し忘れって案外多いので、落ち着いてチェックしましょう。
これでパーツの取り外しは終了です。バッテリーに付けた線とハンドル側からをどのルートにするか。大体目安を付けて考えておくといいでしょう。
幸いジクサー250は隙間が多いのでそれほど苦労しませんので助かります。
通電確認しておこう
本体とハンドルに固定する部分、配線になります。
バッテリーに繋げます。O型の端子がついているので、一旦バッテリーターミナルを外して共締めします。上からマイナス側に伸びてきているのはETCのマイナス端子です。配線はなんとなく下側から行くことにしました。
ここで電源を取り出したので動作確認しておきます。
電源が入らない!故障?
焦らずチェックします。
・バッテリーに接続されているか
・コネクターは接続されているか
・ヒューズを確認
・最後に本体の故障を疑う
さて今回はというと、なんとこれでした。
管ヒューズを確認したら切れていました。予備の管ヒューズが付属していたので、予備を取っておいたはず。おアニックにならず焦らず対応がポイントです。
今までに使っていたものや、予備に買っていたもの、使えそうなものはまとめて保管してあったので探します。本商品の場合は予備が付いていたのでココにしまってありました。
万が一に備えて、一つ箱を用意してまとめて置くと良いでしょう。
管ヒューズは安いので、こういう作業をたまにするなら予備を一つ持っておくといいですよ。
まだ設置はしていませんが、本体動作を確認できました。
それでは実際に設置していきます。と行っても、場所を決めて取り付けるので簡単です。ご安心を。
バッテリーから直接取るタイプは常時電源(常に電流が流れる)を利用しています。
スイッチで電源を入れられるタイプは、常時電源でもカットできるために上がる心配はありません。
また、常時電源であるので、キーを回さなくても動作確認ができます。
設置場所を決めたら配線を通す
コネクタ接続タイプなので、本体側を決めたらハンドル側から車体へ引き込んでいきます。
ポイントは2つ、ケーブル類に沿わせるのとハンドルを切ってもつっぱらないようにすることです。
・クラッチケーブルに沿わせて引き込むと目立たずきれいに収められます。
・ハンドルを切ってもつっぱらないようにして、断線を防ぎます。
ジクサー250は隙間が多いので楽勝です。うまく配線をまとめて、結束バンドで固定しましょう。
何タイプも持っておくと便利です。
この位置に決定、一応角度は動く程度にこていしてあります。防水キャップが付いているのと、スイッチオンで電源オン、LED点灯で電圧もわかるのでオススメ。
あとは逆の手順でカウルを戻せば完了です。結構簡単でしょう!バッテリー直付けタイプでスイッチがあれば即完了できるので、是非チャレンジしてみてください。
それでは次にスマホホルダーを付けていきます。
スマホホルダーを装着、注意点は?
ほとんどのタイプがハンドルバーや、同様のアクセサリーバーにクランプで取り付けます。取り付けに関しては迷うことはないでしょう。
ただし、注意点はがありますので要チェックです!
見えやすく干渉しない場所を探そう
メーター近くに設置する場合が多いので、視認性には十分配慮しましょう。速度計やウィンカー表示などの妨げにならないように注意が必要です。
また、操作の邪魔にならないかも重要です。安全第一を基本に、見やすく邪魔にならない場所を探して取り付けましょう。
振動や安定性をチェック!実際の使用感
ハンドルバー、USB電源の横にそのまま取り付けることにしました。私のスマホ自体も大きめのため、装着した場合の見え方も考えています。
使用しないときは横向きにして、あまり視界に入らないようにしています。縦位置で使っても、通常の運転姿勢ではメーターも問題なく読める位置にうまくできました。
通勤時の一番きつい条件でチェック:凸凹、台風豪雨、灼熱環境の使い勝手は?
横位置でもメーターの視認性は抜群、角度を起こしても見え方は変わりません。また、ハンドルをいっぱい切っても鑑賞することがないのも確認済みです。
写真ではメーターが隠れていますが、目線からはしっかり見えるのでご安心を。ホルダー自体のがっちり感もあるので、落下はよほどのことがないと大丈夫かと思います。
今年は気温40度近い夏の気温でも通勤でテスト、凸凹道含めて全く問題ありませんでした。
あえて、大雨でもビニールで養生しつつスマホを付けて走ってみましたが、水で滑ってズレることもなかったです。ゴツい外見通りで、安心して使うことができそうです。
雨の日にスマホを使うことはよほど無いと思いますが、万が一でも滑ることもないことはうれしいですね。
次に使った工具、あると嬉しい道具などをご紹介します。
DIYに挑戦する際に必要な工具と注意点
バイク系のDIYということで、簡単な整備も含まれてきます。そこで今回使用した道具たちを紹介しつつ、マニアックでない使える初心者向けとしてお話します。
提唱するのは毎回同じで、オススメするのは高すぎない、安物でもない工具です。プロや趣味ならネプロスやSnap-on、MACとかはいいでしょう。ですが、初心者の私達素人にとっては高すぎます。
手頃な値段で、ネジなどを駄目にしにくい程度で十分でしょう。
必要な工具とおすすめする工具たち
今回必要な道具は六角レンチと結束バンド、ニッパーです。おすすめできる、今後も使えるものを紹介します。
まずは六角レンチ。AmazonBasicもいいですが、KTCが2300円程度で変えるので超おすすめです。このタイプは安物を常にモッチ歩いていますが、それはあくまで緊急用。普段の整備などに使うなら、これくらいの精度を確保して欲しいです。
また、オススメ工具として定番のラチェットを持っているなら、それに使えるビットセットでもいいでしょう。
ドライバー含めたビットセットとラチェットハンドルのセット、ずっと欲しいのですがまだ手に入れていないTONEもオススメ。2000円台で収まるのも嬉しいですね。
フジ矢やTONEは有名。べらぼうに高くないですが、ずっと使える品質です。
ニッパーは汎用性が高い工具なので、長く使えるものがいいんですよ。
ちょっといいものと、何にでも使える数百円で変えるもの2つ持つのもあアリ。
流用できる汎用性の高い工具を揃えていくのもアリ
上の商品以外でも、日々のDIYや似たような作業に使えるものもおおいです。今回使ったピン抜きなどはそれですね。
クリップリムーバーと呼ばれるものです。一つしっかりしたものを買っておくと、一生使えますよ!
内張剥がしのセットをかってもOKでしょう。
ある程度工具などがあれば、まとまってツールボックスに入れておくことをおすすめします。工具を探す必要がなくなるからです。
大きければよいというものではなく、少し余裕がある大きさを選んでおくのがポイントです。大小2つほど安価なものを紹介します。
おそらくこのトラスコ中山位の大きさでも十分だと思います。
まとめと感想
USB電源とスマホホルダーをスズキ ジクサー250にDIYで取り付けることで、より快適で便利なバイクライフを実現できます。今回の作業では、特別な工具や難しいスキルは不要で、バッテリーに直接接続するタイプの製品を使えば、誰でも簡単に取り付け可能です。
実際に作業をしてみて、USB電源とスマホホルダーの選び方や取り付け位置が重要であることが分かりました。特に、電源の取り回しやスマホホルダーの設置場所については、実際の使用シーンを想定して決めることが大切です。また、DIYをする際には、適切な工具を揃えておくことで作業がスムーズに進みます。
今回のカスタマイズで、ジクサー250がさらに便利で快適なバイクに進化しました。これからもDIYでバイクを自分仕様にカスタマイズして、もっと楽しんでいきたいですね。興味のある方はぜひ挑戦してみてください!
それではでは。