「スタートボタンを右クリック → コンピューターの管理 → ディスクの管理」
……この手順、聞くだけでちょっと構えちゃいませんか?
Windowsにも一応、標準のパーティション管理ツールはあります。でも正直、見た目がちょっと堅苦しくて、操作もわかりづらい。ミスしたら怖いし、気軽に触るにはハードルが高めです。
そんな中で見つけたのが、MiniTool Partition Wizard 無料版。
これは、世界中で使われている人気のパーティションソフトウェアで、初心者にも扱いやすいインターフェースが特徴です。
今回は、実際にインストールして使ってみたレビューをお届けします。
「パーティション変更なんて自分にはムリ……」と思っていた人にこそ読んでほしい、そんな内容になっています。
MiniTool Partition Wizard 無料版とは?

MiniTool Partition Wizard(ミニツール パーティションウィザード)は、MiniTool Software Ltd.が開発したWindows向けのパーティションソフトウェアです。
無料版でも多機能で、特に「初心者にやさしいインターフェース」が魅力です。
標準でWindowsにも「ディスクの管理」というツールはありますが、あれはちょっと……と感じたこと、ありませんか?

“未割り当ての領域”って何?なんか消しちゃいけないものまでいじっちゃいそうで怖いんだけど……



うん、それめっちゃ分かります。Windows標準の『ディスクの管理』って専門用語が多くて怖いんですよね。でもMiniToolなら、ディスクが図で表示されて、ドラッグ&ドロップ感覚で操作できるので安心です!
さらに安心なのが、実行前に必ず「適用」ボタンを押さないと変更されない仕組み。
うっかり間違えても、すぐ取り消せるのが初心者には嬉しいポイントです。
ちなみに、ソフトは完全日本語対応。ダウンロードとインストールも迷わず進められます。
無料版でできること・できないこと【プロ版との違いも比較】


MiniTool Partition Wizard 無料版は、その名の通り無料で使えるのに、かなり多くの機能を備えています。
パーティションサイズの変更や結合、削除、新規作成、フォーマットといった基本操作はすべて対応。しかも、操作前に内容が画面上で視覚的に表示され、実際に変更を加えるには「適用」ボタンを押す必要があります。



無料ってことは、お試し機能しかないんじゃないの?“使えると思ったら結局有料でした〜”ってパターンでは?



その心配、よく分かります。でもMiniTool Partition Wizardは違うんです。基本的なパーティション管理機能は、無料版だけでしっかり使えるんですよ
実際、以下のような機能は無料で利用可能です:
- パーティションの作成・削除・フォーマット
- パーティションのサイズ変更・移動・結合・分割
- 非OSディスクのコピー
- ディスク使用状況の分析(どのフォルダが容量を食っているかのチェック)
- ディスクベンチマーク(速度テスト)
一方で、より高度な処理や復元系の機能は、上位のエディション(プロ版やプラチナ版など)でのみ対応しています。たとえば:
- OSディスクのクローンやSSD/HDDへの移行
- OSパーティションのコピー
- クラスタサイズの変更
- NTFS → FAT変換(FAT → NTFSは無料でも可能)
- 削除済みパーティションの復元
- ダイナミックディスクのすべての管理機能
- ブータブルメディアの作成(WinPE)



なるほど、無料でも日常的なディスク整理には十分って感じか。けど、OSの移行とか本格的なクローン作業になると有料が必要なんだね



そうですね。SSD換装などを本格的にやるなら有料版も検討したいところです。でも、まず無料でできることが想像以上に多いので、試して損はないですよ!
次は、実際のインストール手順と基本操作の様子を紹介していきます。
スクリーンショットも交えながら、初心者目線で解説していきますね。
実際に使ってみた!インストールから基本操作まで


ここからは、MiniTool Partition Wizard 無料版を実際に使ってみた流れをご紹介します。
インストールはとても簡単で、迷うポイントはほぼなし。しかも、トライアル版ではなく「無料版」をちゃんと選ぶことさえ間違えなければOKです。
このソフトウェア、わかりやすいですね!
インストール手順


まずは、公式サイトのダウンロードページからインストーラーを取得します。


インストーラーを起動すると、言語選択とインストール先の指定が出ますが、基本はデフォルトのままで問題ありません。


インストール後はすぐに起動できます。初回はアップデート確認が入るかもしれませんが、これも簡単にスキップ可能。
実はこのMiniTool社、パーティションだけでなくバックアップソフトも展開していて、そちらも使い勝手のよさが好評です。
→ MiniTool ShadowMaker Freeのレビュー記事はこちら


実はベンチマークや分析も可能なソフトウェア
無料版とはいえ、MiniTool Partition Wizard は、ベンチマーク機能などもついています。ここではどんな感じかをちょっとだけご紹介しておきましょう。




これは内蔵SSDと外付けHDDをテストしたものです。こうしてデータの大きさを事細かに変更できる他、視覚化されて非常にわかりやすいです。
また、使用状況の分析モードでもフォルダー、ツリー、ファイル単位で確認可能。使用率や拡張子、最終更新時間なども一覧で表示されます。
無料版とはいえ多機能なのがMiniTool Partition Wizard 無料版なのですね。
基本操作:パーティションを削除やフォーマット・サイズ変更してみた
ソフトを起動すると、PC内のドライブ構成が視覚的に一覧表示されます。これがめちゃくちゃ分かりやすい。


たとえば、Dドライブ分割したいなら、サブメニューからスイスイっと…なんて操作も、マウスのドラッグで完了。



それ、Windowsの“ディスクの管理”だとめっちゃ分かりづらかったやつだ……!



そう!MiniToolなら、動かしたい領域をドラッグするだけで見た目通りに変更できるから、初心者でも安心です。


こっちでも慣れた人ならできるんですが、あまり触らない人にとっては結構怖いかもしれません。それが視覚的に可能になるのはやはり強みだと思いますよ!


操作後はまだ適用されていない状態になるので、最後に「適用(Apply)」ボタンをクリックして変更を反映させます。
以前バックアップの記事を書いたファイルを沢山溜め込んでいたHDDなので、試しに削除してみました。
サイドカラムのメニューでもいいですし、該当ドライブで右クリックから選択してもOKです。非常にフレキシブルでびっくり。
このドライブをフォーマットします。




何段構えににもなっているので、ミスして適用してしまうおそれがないため、これは高評価ポイントの部分です。


無事にフォーマットされデータが消えました。
続いてスライドで簡単!パーティションを分割してみました。
それでは、次にパーティション分割。
上で削除してフリーになったドライブを分割してみました。




パーティションサイズは数字で容量指定でもOKですし、視覚的にスライドさせてあげるだけでも大丈夫。驚くほど使いやすいのが特徴です。


視覚的に進捗状況がわかるのが嬉しいポイントです。場合によっては時間がかかるのでゆっくり待ちましょう。


このように見た目でもわかりやすく分割できていますね。


エクスプローラーでもF:ドライブが確認できました。
続いて分割したパーティションを統合してみます。
先ほど分割したパーティションを統合してみたいと思います。
メニューから統合を選ぶと、専用の統合ウィザードが現れるのでみていきます。
各ウィザードには下にチュートリアルがあります。クリックすることでマニュアルページに飛ぶので安心して操作を予習できますよ。嬉しい機能の一つですね。


D:ドライブにF:ドライブを組み入れて拡張します。拡張する元のドライブをここで選択します。


容量が増えるもととなるD:ドライブにはチェックが入っていますね。F:がD:に取り込まれる形になります。


Merge Partition(パーティション統合)の進捗状況がわかります。ここも非常にわかりやすくなってますね。


しっかりパーティションが統合されたのを確認できました。
また、MiniTool Partition Wizardを活用してHDDやSSDを管理したい方には、スタンド式のクローン対応ケースもあると便利です。OS非搭載の簡易的なものですが、私はこれの古いものをバックアップ含めてしようしています。
クローン作業時のケーブル配線や差し替えの手間を省けるので、作業がスムーズになりますよ。


使って感じたメリット・デメリット
実際にMiniTool Partition Wizard 無料版を使ってみて感じたのは、「無料でここまでできるの!?」という驚きでした。
とはいえ、完璧なソフトというわけでもなく、人によっては注意しておきたいポイントもあります。
ここでは、実体験に基づいてメリットとデメリットを整理しておきます。
メリット
- インターフェースが直感的で分かりやすい
ドライブ構成が視覚的に見えるのは、初心者にとって本当に安心材料。 - 変更内容を一度プレビューできる「適用前確認」機能が優秀
操作ミスが即反映されないので、間違えても慌てなくていい。 - 無料とは思えないほど豊富な機能
ディスク整理やパーティション調整なら、ほぼ無料版だけで完結。 - 軽快な動作と安定性
モタつくことがなく、操作もスムーズ。低スペックPCでも安心。



これ、本当に無料なんだよね?なんかすごくちゃんとしてる…



分かります!ぼくも最初“無料だから動作が怪しいんじゃ…”って思ってたんですけど、普通にしっかりしてて拍子抜けしました(笑)
デメリット・注意点
- 一部の機能はやっぱり有料版じゃないと使えない
特に「OSの移行」や「削除したパーティションの復元」など、重要な機能は制限あり。 - 公式サイトに載っている機能紹介がやや盛りすぎに見えるかも
無料で全部できると誤解する人もいるかもしれない。



なるほど~。無料でやれることは多いけど、流石に何でもできるわけじゃないんだね



ですね。でも“できること”と“できないこと”を最初に把握しておけば、かなり満足度は高いと思います!
とはいえ、無料版であることを考えてみると、恐ろしいほど高機能であることは間違いないです。
こんな人におすすめ!
MiniTool Partition Wizard 無料版は、すべての人に向いている万能ツール……というよりも、「ある程度やりたいことが決まっている人」にぴったりなソフトです。
以下に、特におすすめしたいケースをいくつか紹介します。
✅ HDDやSSDの空き容量が気になってきた人
- 「Dドライブは余ってるのにCドライブだけパンパン…」
- 「外付けHDDの整理がしたいけど、どこから手を付けていいか分からない」
こういったとき、パーティションのサイズ調整や移動・結合が直感的にできるMiniToolはとても便利です。
✅ Windows標準の「ディスクの管理」が苦手な人



ディスクの管理って、名前からしてなんか怖いし、間違えたら壊れそう…



ぼくも最初そう思ってました。でもMiniToolなら、図解とメニューで“いま何をしようとしているか”がすぐに分かるんです。視覚的に操作できるのって、本当にありがたいですよね
✅ パーティション操作を“安心して”試したい人
操作を適用する前にプレビューできるので、実際の変更を加える前に何度でもやり直し可能。
「とりあえず触ってみたい」「試しにやってみたい」という人にも、ストレスなく使えます。
✅ とにかく“無料”で使いたい人
有料ソフトって、買ってから後悔したくないですよね。でもMiniTool Partition Wizard 無料版なら、まずはノーリスクで試せます。
「これで十分だな」と思えばそのまま使えばいいし、「もうちょっと機能がほしい」と感じたら有料版にステップアップも可能です。
まとめ|無料とは思えない高機能。まずは使ってみる価値アリ
MiniTool Partition Wizard 無料版は、「パーティションの操作って難しそう…」という不安を持つ人にこそ、ぜひ試してほしいツールです。
- 見やすい画面と直感的な操作性
- 操作のやり直しができる安心設計
- しかもここまで無料でできる!
実際に使ってみて、「もっと早く知りたかった」と思ったほど。Windows標準の「ディスクの管理」に挫折した人にも、強くおすすめできます。



これだけでも、外付けHDDの整理とか一通りできちゃいそうだね!



そうなんです。最初は無料版で十分。必要に応じて有料版にアップグレードすればOKっていう柔軟さも、嬉しいポイントですね
ディスク整理と同時に、データのバックアップ環境も見直したいという方には、エントリーモデルのNAS(ネットワークHDD)を導入するのもおすすめです。
スマホやPCからもアクセスできるこちらのモデルは、家庭用として十分な2TB。MiniToolのバックアップソフトと組み合わせることで、さらに安心感が増します。


同じMiniTool社のバックアップソフトについてもレビューしています。
👉 MiniTool ShadowMaker Freeの徹底レビューはこちら
「データを守る」観点では、パーティション操作とバックアップはセットで考えるのがおすすめです。
なお、本ソフトは信頼性の高いパーティションマネージャーとして、国内外で長年利用されている実績もあります。
もし「今のうちにディスク環境を整えておきたい」と思っているなら、まずはインストールして試してみてはいかがでしょうか。