はじめに|バックアップソフトウェアの重要性
「バックアップソフトウェア」は、データの損失を防ぐために欠かせない存在です。普段大丈夫と思っているあなたのPCの故障や誤操作、ウイルス感染など、予期せぬトラブルから大切なファイルを守るためには、定期的なバックアップが必須となります。
私はブロガーとして、また創作活動のためにノートPCを日常的に使用しています。クラウドサービスを活用することもありますが、万が一のリスクを考えたときにローカルでのバックアップも重要だと感じていました。そこで、簡単に導入でき、定期的なバックアップを運用できるソフトを探していたところ「MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0」に出会いました。
この記事では、執筆時の最新バージョン4.6.0を実際に試し、その使いやすさや機能の充実度を徹底検証します。

でも、無料ソフトって広告まみれだったり、結局有料版に誘導されたりするでしょ?



そこがMiniTool ShadowMaker Freeのすごいところ!広告もほとんどなく、無料版でもしっかり機能が揃っているんだ。
この記事を読んで実際に使ってみると、その実力に驚くことでしょう。
MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0とは?


MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0は、システムやファイルのバックアップ、復元、ディスククローン機能を備えた無料のバックアップソフトです。無料版(フリー版)でありながら、以下のような充実した機能が特徴です。
- 完全バックアップ・増分バックアップ対応
- スケジューリング機能で定期的なバックアップが可能
- WinPE環境での復元に対応
- ディスククローン機能(非システムディスク)を無料で提供
- ブータブルメディアの作成(CD/DVDやUSBでの復元)
- バックアップイメージの暗号化(データの安全性向上)
- ブートメニューの追加(USBなしでもシステム復元可能)
- リモートPCのバックアップ(同じLAN内での管理が可能)



これ全部無料版でできるの?



そう!特に「増分バックアップ」や「クローン機能」が無料で使えるのは珍しいんだ。
また、このソフトの大きな魅力は、インターフェイスが非常にわかりやすく、動作が軽快であることです。バックアップソフトというと、難しいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、MiniTool ShadowMakerは直感的に操作できる設計になっています。
最新バージョン 4.6.0の優位性
最新バージョン4.6.0では、過去のバージョンからの細かな改善が続いており、ユーザーフィードバックを取り入れたアップデートが特徴です。無料版でも使える機能が充実しており、初心者から上級者まで幅広く利用できる仕上がりになっています。



単なる無料版じゃなく、ちゃんとユーザーの声を反映して細かなアップデートがされてるよ。



そういうのは嬉しい!信頼できるね♪
次のセクションでは、実際にソフトをインストールし、バックアップを試した体験を詳しく解説していきます。
インストールとセットアップ|意外な落とし穴に注意





さっそくインストールしてみたんだけど、最初にちょっとしたミスをしたんだ。



え、何があったの?



公式サイトからダウンロードしたんだけど、無料版とプロ版のリンクを間違えてプロ版のトライアルを入れちゃったんだよね。
フリー版を使うつもりだったのに、「あれ?何か違うぞ?」となり2回くらいやり直しました。トライアル版と無料版は別物なので、間違えないようにしっかり確認しましょう。
インストール手順(スクリーンショット付き)
- 公式サイトから無料版のダウンロードリンクを選択
- ダウンロードしたセットアップファイルを実行
- 指示に従ってインストールを進める
- インストール完了後、ソフトを起動


フリー版のファイル名は ” sm-free-online.exe “です。sm-online.exeの場合はトライアル版なので、フリー版かどうかをしっかり確認しましょう。


トライアル版、フリー版ともこの画面は同じなため最初は気が付きませんでした。
カスタムインストールで言語とインストールパスを変更できます。Ver.4.6では日本語になっている状態です。日本語の他に英語とドイツ語も対応しています。通常はパスも含めてそのままでいいでしょう。


今すぐ起動してみましょう。間違えて消してしまっても、デスクトップに上のようなショートカットが作成されています。これで起動までできました。
インストール後の環境をチェックしましょう


起動するとこのホーム画面になります。左にカテゴリ、右に詳細が出るタイプでわかりやすいです。
今回は作業に使っているノートPCにインストールしました。このPCという部分のディスク1がノートPCのCドライブになります。
私の今回の環境では外付けで2TBを2台繋げています。片方はバックアップ専用ドライブに割り当て、もう一方は以前からデスクトップで共用している写真などデータ専用のドライブです。ドライブ名はわかりやすくbackupとしました。
ディスク1:Windows SSD(C:)バックアップしたいドライブ
ディスク2:backup(D:)今回バックアップの保管先に使うドライブ
ディスク3:data(E:)
使用状況が円グラフでわかりやすくなっていますね。



無事にフリー版をインストールできたら、さっそく環境を確認。



どんな感じだった?



うん、起動が早いし、UIもシンプルでわかりやすい。動作も軽くてストレスなく使えるのがいいね。
基本的には内部の同一ディスクではない外付けのメディアにバックアップをすることが多いと思います。
こういった小さいSSDを常時挿しておくのもおすすめです。


それでは、実際にバックアップを試してみた感想を詳しく解説していくよ!
実際にバックアップを試してみた!


バックアップ先に外付けドライブを一つ付けているだけなら、そのままでOKです。今回の私のように2つドライブをつなげていた場合は、ドライブレター(D:とかE:とか)を確認して起きましょう。
*bitlockerと表示がありますがWindows11での暗号化機能を私が有効化しているため表示されています。本ソフトには関係ありません。
フルバックアップの作成


実際の作業は今すぐバックアップをクリックしてOKするだけ。これだけです。



まずはフルバックアップを試してみたよ。



どんな感じだった?



バックアップの手順はシンプルで、数回クリックするだけ。バックアップ先を選んで、開始ボタンを押すだけだったから初心者でも迷わないよ!
操作は非常に簡単、複数台繋げている人はドライブレターなどのバックアップ先をチェックですね。


進捗状況が視覚的にわかるようになっています。最初は時間がかかると思うので作業したり、上のオプションを使っててPCから離れてもいいでしょう。


完了すると右側に緑色で完了時刻がスタンプされます。所要時間は1時間11分17秒かかっています。
フルバックアップ自体はこれで完了!簡単ですね。


エクスプローラーで確認したところ、実際にバックアップが作成されています。フォルダ名はDiskBackupTask_タイムスタンプという形でした。ファイルのバックアップではフォルダは分かれるようです。


ホーム画面左下の最新バックアップに、先程バックアップしたものが表示されています。タイムスタンプが記されているのでわかりやすいです。
またドライブをフルでバックアップしたため、右下の利用可能な復元イメージ欄にドライブバックアップ 1と表示されました。これで先程バックアップした状態にここからすぐに復元可能となっています。先程のフォルダがここに反映される仕組みのようです。


同様に左カラムの復元からもファイル自体を確認できます。ここからも選択して(ここでは一つだけですが)復元を押すだけと簡単ですね。
ログの確認も超フレキシブル!失敗時の表示も検証


左カラムのログから記録を確認することができます。タスクの表示期間では過去24時間のほか、1週間、三ヶ月間、カスタム期間から選べ柔軟に対応しています。
更に、開始時刻や経過時間など表示部分をクリックすることでソートも可能。無料版でここまで可能なのは凄まじいですね。
また、バックアップ自体を途中でキャンセルさせ、あえて失敗させた場合も確認しました。
ログにはしっかりと出ています。
増分バックアップのテスト


MiniTool ShadowMaker無料版では増分バックアップもできちゃいます。今すぐバックアップの右にある▶マークを押すとバックアップ種類の変更が可能です。



さらに、増分バックアップも試してみたよ。



増分バックアップって?



変更があったデータだけをバックアップする方法なんだ。フルバックアップより時間がかからなくて、ストレージの節約にもなるよ。


実際に今回はデフォルト設定の3世代分でバックアップ作成しています。増分バックアップはかかる時間とストレージの節約に力を発揮してくれるので、日常的なバックアップ運用にも向いています。今回なら3分の1程度の時間で完了できました。
データ保持の世代などについては後述します。
次のセクションでは、増分差分などについて簡単に説明しますね。
バックアップのスキームなどについて


スキームとは計画や構造、枠組みなどの方策を指す言葉です。バックアップといってもいろいろあるのですが、MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0を扱う上で少し出てくるのでチェックしてみましょう。
バックアップの種類|完全・増分・差分の違い
バックアップには大きく分けて「完全バックアップ」「増分バックアップ」「差分バックアップ」の3種類があります。
- 完全バックアップ:システムやデータのすべてを丸ごとバックアップする方法。復元時に一発で元の状態に戻せるが、ストレージを多く消費する。
- 増分バックアップ:前回のバックアップ以降に変更があったデータだけを保存する方式。ストレージの節約にはなるが、復元時にはすべての増分データが必要。
- 差分バックアップ:最後の完全バックアップから変更されたデータのみを保存する方式。増分よりもストレージを使うが、復元時に完全バックアップと最新の差分だけで復元可能。



つまり、増分は「前回との差分」、差分は「最初の完全バックアップとの差分」って感じだね。



なるほど、運用次第で使い分けるのが大事ってことか。



そう。MiniTool ShadowMaker Freeでは増分バックアップも無料で使えるのが強みだといえるよ。
フリーのバックアップソフトでは機能制限が多い中、回数制限もなく増分バックアップもできるのはうれしいです。
バックアップスキームとスケジューリングの活用
無料でも多機能を誇るMiniTool ShadowMaker Free 4.6.0ですが、その中でも特におすすめできる部分をご紹介します。
バックアップスキームの概要


バックアップスキームでは、古いバックアップを自動的に削除したり、完全バックアップと増分・差分バックアップにするかなどを調整できます。無料版では差分バックアップは使えませんが、増分バックアップを使うことでストレージ容量を節約しつつ効率よくバックアップを管理できます。
デフォルトでは3世代を保持します。フルバックアップ+増分2回になっていて、古いものが順次削除される仕組みです。あなたが利用しやすいバックアップスタイルに変更可能です。
スケジューリング機能の活用


作業の重要度で変わってきますが、バックアップ先が常に繋がっている環境であればスケジューリング機能が便利です。



スケジューリング機能を使えば、例えば「毎週日曜日の深夜にフルバックアップ」「平日は増分バックアップ」みたいな運用ができるよ。



それなら、いちいち手動でやらなくても、常に最新のバックアップを維持できるね!
設定もシンプルで、初心者でも直感的に扱えるのがいいところだと感じます。
無料版でここまで柔軟にスケジューリング機能が使えるソフトはそうありません。これはかなり嬉しいポイントだと思いますね!
バックアップの復元
さて、作成したバックアップデータを復元の方法です。 復元の流れも簡単で驚くほどシンプルです。
- MiniTool ShadowMakerを起動
- [復元] を開く
- バックアップリストから復元したいデータを選択
- 復元先を確認または指定
- 実行ボタンを押すだけ!


左カラムから復元を選ぶと、復元可能なバックアップファイルが参照できます。


複数バックアップがある場合は、どのバージョンを復元する変えを選ぶことができます。


フルで復元したい場合(通常はこちら)は、全てチェックが入った状態で次へを押します。


復元するディスクを選択して間違いなければ開始です。



これなら、初心者でも簡単に操作できそう!



そうなんだよ。しかも、システムがクラッシュした場合でも、WinPEブータブルメディアを作成しておけば、そこから起動して復元もできるよ。



それは安心だね。特にシステムバックアップを取っておけば、PCトラブル時の復旧がスムーズになりそう。
バックアップを取るのはもちろん大事ですが、実際に「簡単に復元できるか」もとても重要といえます。
無料版においても継承されているのが素晴らしいです。
次のセクションでは、無料版とプロ版の違い を詳しく解説していきます!
無料版と有料エディションの違い





さて、ここからは無料版と有料エディションの違いを見ていこう。



無料版でもかなり充実してたけど、有料版だと何が変わるの?
無料版(Free版)でできること
✅ システム・ファイル・フォルダ・パーティションのバックアップ
✅ 増分バックアップによる効率的なデータ管理
✅ スケジューリング機能を活用した定期バックアップ
✅ WinPE環境での復元(ブータブルメディア作成)
✅ クローン機能を使ったHDD/SSDのコピー
✅ 手動でのバックアップバージョン管理
✅ ローカルおよび外付けストレージへのバックアップ
有料エディションで追加される機能
🔹 プロ版(Pro)
- システムディスクのクローン(OSを含めたディスク全体のコピー)
- リモートコンピューターの管理(LAN内の他のPCを管理)
- イベントに基づくバックアップ(特定のイベント発生時に自動バックアップ)
- 完全/差分バックアップスキーム(バックアップの世代管理)
- SSL暗号化(より強固なセキュリティ保護)
- データ暗号化方式の変更(暗号化オプションの選択肢を増加)
- コマンドラインでバックアップ(スクリプト運用が可能)
- ネットワークブート対応(PXEブートでの復元)
- ユニバーサル復元対応(異なるハードウェア環境への復元)
- WinPEでのバックアップ管理(フリー版では復元のみ可能)
- WinPE環境での同期・クローン作成・ログ管理が可能
🔹 プロアルティメット版(Pro Ultimate)
- すべてのPro版機能
- 3PCs/1ライセンスで生涯無料アップデート



私が一番感じた大きな違いはシステムディスクのクローン、差分バックアップ、SSL暗号化、リモート管理ができることかな。



そういえば、前に「増分と差分の違い」について話してたよね?



そう。増分バックアップは「前回との差分」、差分バックアップは「最後の完全バックアップとの差分」だったね。



差分バックアップがあるとどんなメリットがあるの?



増分バックアップより復元が早く、途中のデータが壊れていても最新の差分と完全バックアップだけあれば復元できるよ。
もちろん無料版でも十分使えるけど、より安全に管理したいならプロ版を検討するのもアリですね。 特にOSのクローンを取りたい人や、ネットワーク内のPCを管理したい人には有料版が便利かもしれません。
次のセクションでは、総まとめとしてMiniTool ShadowMaker Freeの総評 をしていきます。
まとめ:MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0はおすすめ


ここまでMiniTool ShadowMaker Free 4.6.0の機能や使い勝手について詳しく見てきましたが、最後に総評をまとめてみます。個人的に感じた部分をリストアップしました。
MiniTool ShadowMaker Freeのメリット
MiniTool ShadowMaker Freeのデメリット
無料版でもかなり充実していますが、プロ版には当然便利な追加機能があります。特に「差分バックアップ」「ネットワーク経由でのバックアップ管理」「WinPE環境でのバックアップ作成」は有料版ならではの強みかもしれません。
無料版はどういう人におすすめかという……。
MiniTool ShadowMaker Freeはこんな人におすすめ!
逆に、有料版を検討するのがいいのは以下に当てはまる方です。
・より高度なバックアップ管理(差分バックアップや高度なスケジューリング)が必要な人
・ 企業や複数台のPCを管理する用途で使う人
・ バックアップのセキュリティを強化したい人(SSL暗号化、データ暗号化方式の変更など)
無料版でも十分ですが、本格的にバックアップを運用したいなら有料版が選択肢になってきます。特にデータの安全性を考えるなら、無料版で試した後にプロ版へのアップグレードを検討するのもアリですね。
最後にデータバックアップの重要性について一言
お仕事はもちろん、副業をやっている方や創作活動、写真などを扱っている方は、データバックアップの重要性についてもう一度真剣に考えてみましょう。
突然のPCトラブルで作業データがすべて消えてしまったらどうしますか? クライアントに迷惑をかけたり、せっかくの作品が失われたりするかもしれません。 そんな事態にならないように、今すぐにでもバックアップの習慣をつけることが大切です。



最後に一つ言っておきたいのは、バックアップは「万が一」ではなく「必須」だってこと。



うん、PCのトラブルはいつ起こるかわからないしね。
詳しく教えてくれてありがとう!早速バックアップを取ってみるよ。



それが一番大事!特に仕事や大切なデータを扱うなら、定期的なバックアップを取る習慣をつけることが重要。まずは行動あるのみだね。
MiniTool ShadowMaker Free 4.6.0は、無料でありながら優秀なバックアップソリューション。 まずは無料版を試して、必要に応じて有料版へのアップグレードを検討してみよう!
それではでは!