レッツノートの壊れたタイミングは、2022年の終わり。まさに、2023年からブログを始めるという意気込みの最中でした。必要だったのは、Windows搭載で、価格と高性能を両立させたノートパソコン。そこで出会ったのが、Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションです。
結論から言うと、2024年5月6日現在においてもメインのデスクトップPCを使わなくなるほどです。
タルシエルのブログコンセプト「足るを知りそこから得る 今までの自分に僅かなプラスを」という視点から見ると、価格は少し高いですが、長期間使用できる高スペックが魅力です。高性能CPU、GeForce GTX、16GBのメモリ、512GBのSSD、そして2560×1600の高解像度モニターを搭載していて、当時で価格は11万円以下。即決での購入でした。
このレビューでは、レッツノートからLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションへの切り替え後の約1年間の使用体験を紹介します。良い点だけでなく、改善点も正直にお話しするので、ぜひ最後までご覧ください。

メインデスクトップを2024年4月より高性能(Core i5 14440,GeForce 4060ti,16GB)なものに入れ替えていますが、モニター解像度の都合や可搬性、家庭環境の都合のためブログ等の作業は結局このノートしか使っていません。
結論:ゲームもこなす万能選手、持ち歩かないなら最適


このLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション、非常に高性能です。一般的な用途ではほぼ全てをカバーできる能力を持っています。ただし、以下のようなシナリオでは限界があります
例えば4K編集は少々重くなるかもしれませんが、、最新ゲームは最高設定は厳しいでしょう。だからといって、写真編集や動画編集も、一般的な使用レベルなら問題なし。ゲームもフルHD設定ならかなりキレイに楽しめます。
私自身、このノートパソコンの使い勝手にとても満足しており、メインのデスクトップPCを使わなくなるほどです。実際、今ではLenovo IdeaPad Slim 560 Proが私のメイン作業用パソコンとなりました。
ですから、作業用途と入っても本モデル(または現行のそれに準じたモデル)を強く推奨します。
製品名の中の「560」は、2023年5月時点での現行世代を指します。新しい世代への更新が行われると、通常は性能が向上します。価格とスペックを慎重に比較し、最高のコスパを誇る製品を選ぶことが重要です。
現在ではスペックが異なったり違うネーミングになったりと少々モデル名が分かりにくくなっているようです。Ryzenからintelなどスペックを見て同系統のものを探ってみましょう。
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションのスペック


このステッカーを見て、何かが不自然に感じる人は、おそらくパソコンに詳しい方ではないでしょうか。今回は、2024年3月までメインとして使用していたデスクトップPCとの比較を通じて、Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションの性能を掘り下げてみましょう。ちなみに、デスクトップPCは依然として特定の用途には使い続けています。
以下に、Lenovo IdeaPad 560 Pro ゲーミングエディションと自作デスクトップパソコンの主要スペックを比較します。特に注目すべき部分は赤く強調しています。
| 項目 | Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro | 購入当時の自作デスクトップPC |
| CPU | AMD Ryzen 7 5800H with Radeon Graphics | AMD Ryzen5 2600 |
| GPU | オンボード + GeForce GTX 1650 | AMD Radeon RX 6600XT |
| ディスプレイ | 16.0型 ノングレア | 24インチ×2枚 ノングレア |
| 解像度 | 2560×1600 | 1980×1080、1980×1200 |
| メモリ | DDR4-3200 SDRAM 16GB | 16GB |
| ストレージ | SSD512GB | SSD500GB×2、400GB×2、 HDD2TB×2、4TBの合計7ストレージ |
| 無線LAN,Bluetooth | Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 、 Bluetooth v5.1 | なし、有線ギガビットイーサネット |
| 重量 | 1.92kg | それどころではなく重い |
| USB | Type-A×2,Type-C×1 | いっぱい |
| イヤホンジャック | あり | いっぱい |
| HDMI | HDMI×1 | いっぱい |
| カードスロット | 4-in-1メディアカードリーダー | なし |
この比較から分かる通り、Lenovo IdeaPad 560 ProのCPU性能や画面解像度は自作デスクトップPCを上回っています。しかし、デスクトップPCはGPU性能、豊富なストレージオプション、デュアルディスプレイなど、RAW現像など特定の作業においてはまだその力を発揮しています。



1年半経過した今でも快適さは変わりません。
外観と使い心地:Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション
外観の印象と実際の使用体験を共有します。細部については後ほど詳しく触れます。


外観の印象
個人的には、このノートパソコンの外観には満足しています。過去に使用したMacBookと比較しても見劣りしません。アイソレーションキーボードは安っぽさを感じさせず、高級感はそこまでないものの、「思っていたよりも良い」印象です。


16インチサイズにはテンキーが搭載されており、数字入力が多い方には便利です。電源スイッチが上部にあり、タッチパッドが手前にオフセットされている点も特徴的。バックライト付きの日本語配列キーボードは、ファンクションキーに多様な機能が割り当てられています。
英語配列が好みの私としては少し使いにくさを感じますが、Windowsキーが搭載されている点は便利です。タッチパッドは通常マウスを使用するため、誤動作防止のため機能でオフにしています。
各面の特徴


・左側面: 電源、HDMI端子、USB Type-C(DisplayPort出力機能付き、PowerDelivery対応)、イヤホンジャックが配置されています。私は電源を常に接続して使用しています。


・右側面: 4-in-1メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen1、USB 3.2 Gen1(Powered USB)があります。ワイヤレスマウスのUSBドングルを常時接続し、特定のゲーム(SteamでWizardry#1とWizardry外伝 五つの試練)しかノートではやりませんがその時だけコントローラーを使っています。


・底面: スリットは給排気を兼ねており、テンキー裏辺りからファンの音が聞こえます。机の上での使用には問題ありませんが、マウスパッドの上で使う際には少し気になります。
角度とデザイン


最大開角度は180度にはなりませんが、使用上の問題は感じません。


スリットのデザインは美しく、Lenovoの「L」や「V」を模しているかのような印象を受けます。


IdeaPadシリーズはThinkPadに比べると異なるターゲット層に向けられていますが、細部の処理も丁寧で、オーナーにとっては満足度の高い仕上がりです。ゴム足の高さや強度も良好で、基本的にユーザーによる分解は想定されていない作りです。
スピーカーの配置と音質


ステレオスピーカーは斜めの位置に配置されており、音を机に反射させることも考慮されているようです。Dolby Atmos対応で、対応する機器で再生すると、臨場感あふれる音体験が可能です。
このノートパソコンの音質には正直驚かされました。価格帯を考えると、期待以上のクリアな音が楽しめます。私は普段から音にこだわりがありませんから、その違いが余計に際立って感じられました。
対応するヘッドホンを使えば、さらにその音質の良さを実感できます。通常スピーカーでの音量については、私の使用環境(主に夜間の使用)を考慮すると、昼間でも16を超えるボリュームにする必要がほとんどありませんが、十分に大きな音量を実現しています。
狂った性能その1,処理能力の高さがすごいLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション


Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションの購入時、私はただのブログ専用機ではなく、ある程度の重い作業もこなせるマシンを求めていました。10万円台のノートパソコンが実際にどの程度の性能を発揮するのか、初めは少々不安でしたが、結果は心配無用。
まずは、最も実用的な使用状況での狂った性能を見てもらいます。
最も一般的な使用シーンでの驚異的な性能が以下です。ベンチマークテスト「Passmark」のスコアでは、このノートPCのAMD Ryzen 7 5800Hは21284という高スコアを記録。他の現行人気機種や私の以前のメインデスクトップPCと比較しても、この数値は圧倒的です。特に、このプロセッサーの末尾に付いた「H」はハイパフォーマンスを意味し、その名の通りの速度を実現しています。私が以前満足していた自作PCのRyzen 5 2600と比べると、その速さの差には本当に驚かされました。
| CPU | Passmarkスコア |
| Ryzen 7 5800H | 21284 |
| core i5-12500H | 21521 |
| Ryzen 5 2600(私のデスクトップPC) | 13520 |
さらに、この「ゲーミングエディション」と銘打たれたモデルには、NvidiaのGeForce GTX 1650も搭載されています。通常時はCPU内蔵のRadeonグラフィックスが使用され、ゲームなどの高負荷時にはGTX 1650が活躍する仕組みです。最高解像度でのゲームプレイは重いですが、フルHDに設定変更すれば多くのゲームが快適に動作します。
ゲームベンチマークだけとった記録が残っていたので書いておきます。
| ベンチマーク名 | スコア | 備考 |
| ドラクエXベンチマーク | 18437(すごく快適) | 最高品質、フルHD |
| FF15ベンチマーク | 3527(普通) | 高品質、フルHD |
| バイオハザード6ベンチ | 13770(Sランク) | 最高設定、フルHD |
いくつかのゲームベンチマークのスコアも記録をみると、フルHD設定で軽いゲームは最高設定でも余裕でプレイ可能です。
一般的な用途において、ゲーミングエディションの必要性は必ずしも高くありません。しかし、動画編集のような高負荷作業を行うユーザーにとって、GPUを搭載したゲーミングエディションは大きな利点となります。レンダリングを効率的に行うことができるため、ゲームをしない人でも高性能なゲーミングモデルは強力なサポートツールとなり得ます。
実際、ゲーミングモデルはほぼすべての性能面で優れています。この高スペックが余裕を生み出し、処理速度の向上や操作のスムーズさを実現します。特に、日常の作業でよく見られる遅延やもたつきが少なくなるため、ブログの編集作業であっても、この快適さは非常に有用です。したがって、必要に応じて高性能なゲーミングモデルを選ぶことは、さまざまな作業をサクサクと効率良く進めるための賢い選択肢なんです。



一年半使ってきて言えるのは、「これにしてよかった」です。未だ処理能力に対しては不満ありません。
狂った性能その2,高解像度モニターを持つLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション


Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションのもう一つの特徴は、その高解像度モニターです。16.0型WQXGA IPS液晶モニターを搭載しており、解像度は2560×1600で16:10のアスペクト比を持っています。この解像度は、フルHDよりも横方向に580ドット、縦方向に520ドット多く、表示領域が広いのが特徴です。この広大な画面空間は、作業時に多くの情報を一度に表示でき、非常に効率よく作業できるのがわかります。
一方で、高解像度モニターの細かい文字が見えにくいと心配する方もいるでしょう。しかし、この点に関しては心配無用です。OSの表示設定で125%などの拡大表示が可能で、自分にとって見やすい文字サイズに調整できます。画面解像度の広さは、実質的に広い作業スペースと同じ効果をもたらします。広いスペースであればあるほど、作業の快適さが増し、本機のモニターはその点で非常に優れています。
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションのイケてる高解像度ディスプレイ
・16型のWQXGA IPS 液晶モニター
・解像度は2560×1600で16:10のアスペクト比
・Dot by Dot(ドットバイドット)が見にくくともWindows標準機能の125%表示でOK
総じて、Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションの高解像度モニターは、作業効率を高めるだけでなく、目に優しい視覚環境を提供してくれます。高性能ながらもこの価格帯でフルHDを超える解像度を提供する点は、この機種の大きな魅力の一つと言えるでしょう。



デスクトップPCよりこっちをメインに使い始めている一番の理由が、この解像度と処理能力の高さです。
狂った性能その3,脅威のコスパを誇るLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション


Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションの最大の魅力は、その驚異的なコストパフォーマンスにあります。確かに、予算が許せばより高性能なThinkpadシリーズもおすすめですが、私がIdeaPadを選んだ理由は破格のコスパにあります。
ゲーミングPCとしてはGTX 1650は非力かもしれませんし、メモリも32GBではなく、レノボのラインナップの中ではThinkpadがさらなる高性能を提供しています。しかし、実際には、これより少し性能が下のCPUであっても日常使用においては十分な性能を提供しています。
例えば、ベンチマークで言及したcore i5-12500Hを搭載した現行のLenovo IdeaPad Slim 570i Proも、わずかな性能差で非常に高いパフォーマンスを誇ります。クリエイティブな作業や重量級ゲームをしない普通の人にとって、これ以上の性能は必要ないと言えるでしょう。
このシリーズの特徴は、高性能なCPUを搭載しながらも、他の機能を絞り込むことでコストを抑えている点です。この戦略により、普段使いであっても動画編集などの高負荷作業も難なくこなせる能力を持ちながら、購入時の価格は11万円を切るという驚きのコスパを実現しています。2022年末に購入した際は年間で最も価格が低かったこともありますが、それを考慮してもこのパソコンのコスパは圧倒的です。
このように、Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションは、高性能と経済性のバランスが取れた当時の理想的なノートパソコンと言えるでしょう。高いパフォーマンスを求めつつ、コストを抑えたい方にとっては最適な選択肢です。



処理能力と価格のバランスは1年経過した後でも変わりません。今なおやすかったと言えるくらいのモデルです。
その他、ここが良かったという点
今まで書いてきた性能面以外で、毎日使っていてここが良かったとか感じるポイントをいくつか紹介します。


これは他のノートPCでも同様な機能があるのかもしれません。私がLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションを使用していて気が付いたポイントになります。
マウスを使う時にタッチパッドをオフにできる
タッチパッドはちゃんとつかえます。拡大縮小やスクロールなどの他にジェスチャーでいろんな機能を使用できるのですが、テキストを打ち込んでいるときに親指の付け根手のひらで触れてしまいご動作の要因になっていました。
しかし、なんとマウスを使うときはタッチパッドを無効にする設定が用意されていました。これによって余計な動作がなくなりとても快適です。これだけでイライラが激減しました。こういう設定可能な項目が多いのは素直に嬉しい部分です。
画面を開いて電源ON、Windows Helloですぐ使える
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションの利便性を高める特徴の一つが、画面を開けばすぐに起動する機能です。実は、通常の電源ボタンを押す手間はほとんど必要ありません。この機能により、パソコンを開くだけで即座に作業を開始できるので、非常に快適です。
このノートパソコンにはWindows Hello対応のカメラがモニターの上部に搭載されており、顔認識機能によってスムーズなログインが可能です。指紋認証機能はありませんが、画像認証やPIN、パスワード認証にも対応しています。画面を開けば自動的に顔を認識し、ログイン処理を行ってくれます。
また、一定時間顔が画面から認識されなければ自動でスリープ状態に移行し、画面を閉じればオフになる機能も搭載されています。画面の前に戻ると自動的に再ログインが行われ、ユーザーのわずらわしさを感じさせません。
起動方法については、ユーザーの好みに合わせて設定変更も可能です。従来の起動方法を好む方も、簡単に設定を変更することができます。このように、IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションはユーザーの利便性を第一に考えた設計が施されており、快適なパソコンライフを提供してくれます。



本当に楽です、運用に対する意識が変わるほどの体験といっていいですね。
Dolby Atmosの臨場感が想定外に良かった
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションは、小型ながらもDolby Atmos対応のスピーカーを搭載しており、その音質には特筆すべき臨場感があります。ステレオスピーカーとは異なる、空間を感じさせる音響が楽しめます。音源によっては、まるで広い空間で音楽を聴いているような感覚を得ることができます。
頭をわずかに動かしてみると、音響のベストポジションを見つけることができます。Dolby Atmos対応の音源を再生すると、その違いは一層際立ちます。また、通常の音楽や動画視聴においても、従来のノートパソコンスピーカーと比較して優れた音質を提供します。
ファンの音は静かで快適
高性能ながら、本機のファン音は驚くほど静かです。確かにゲームをプレイする際などはファンが活発に動作し、一定の音がしますが、他のノートパソコンと比較しても十分に静かです。排気ファンはしっかりと機能しているのが分かる程度の音で、日常的な使用では特に気になることはありません。
音の大きさには個人差がありますが、私の経験上、このノートパソコンはこれまで使用してきたモデルの中でも静かな部類に入ります。高性能ながら、煩わしいファン音に悩まされることは少ないと言えるでしょう。
バックライト付きキーボードは思った以上に便利


Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションのキーボードにはバックライト機能が備わっており、Fnキーとスペースキーの組み合わせで「OFF → 点灯弱 → 点灯強」と簡単に切り替えることができます。ブラインドタッチが可能であっても、英語配列と異なる記号配置に慣れるまでは、このバックライトが特に役立ちます。部屋の明かりの反射でキートップが見えづらくなる状況でも、キーボードの文字をはっきりと確認できるので、暗い場所だけでなく、日中や赤ある異環境下でも快適です。
私は通常、点灯弱で使用しており、十分な明るさを提供してくれます。スリープから復帰した際にはバックライトがOFFになるのは少し手間かもしれませんが、過度に明るいわけでもなく、暗い環境でも目に優しいのが特徴です。思わぬ便利さを提供してくれるバックライト付きキーボードは、日々の作業をより快適にしてくれますよ。
バッテリー寿命と電源管理のバランスが素晴らしい


Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションは、その高い性能にもかかわらず、バッテリーの持ちが良い点も特筆すべき特徴です。バッテリーの容量は、このノートパソコンの性能を考えると妥当なものですが、電源管理設定を適切に調整することで、驚くほど長持ちさせることができます。たとえば、電源を使用していない場合でも、出力を落としてバッテリーの消耗を抑えることが可能です。このように、ユーザーの使い方に応じて設定をカスタマイズできる柔軟性があります。
Lenovo Vantageという付属の管理ソフトウェアを通じて、バッテリーの状態や電源設定を一括管理することができます。私自身は、バッテリーの寿命を延ばすために「保全モード」を使用しており、電源接続時でもバッテリーが60%以上にならないように設定しています。急速充電機能もありますが、私はあまり使わないことを選択しています。
通常の使用では、電源を接続した状態での運用が多いので、「エクストリーム・パフォーマンス」設定でも問題ないのですが、「インテリジェント・クーリング」設定でも十分な性能を発揮します。この設定では、高性能を保ちつつも、ファンの騒音を抑えることができるため、快適な作業環境になりますよ。
付属のLenovo Vantageというソフトウェアで統合管理できるので、自分好みにある程度簡単にカスタマイズできるのも魅力です。購入時からバージョンアップされ、更に見やすく使いやすくなっています。こうして手を入れてくれるのは嬉しいです。
年末購入から1年半使用したストレージの実感




購入してから1年半が経過、今なおメイン機として申し分ないLenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションです。参考までに1年間使用したときもそのまま残していますが、ストレージ的にはしっかり空き容量は確保。いらないものは消すスタンスで運用しています。
オリジナルで有用性のあるものはマスターとして外部ストレージに保存、さらにはGoogle ドライブ(photo)を併用しているので、作成中や関連写真は残しておきつつもいらないものは消しています。


他には気晴らしにSteamも入っていますが通常デスクトップでさわるため、ノートPCは基本的にブログ関連専用機としてつかっています。
特にブログの画像処理では、WordPressのプラグインが大活躍。このプラグインを使うことで、高解像度の元画像を投稿しても、自動で圧縮・縮小してくれるため、ストレージの節約に大いに役立ちました。また、元画像を保持しておくことができるので、必要に応じて再編集や再利用も可能です。これにより、ストレージ容量の心配をせずに、安心してブログの作業に集中することができました。



デスクトップPCと兼用としてオリジナルデータは外部ストレージに保存していますが、作業単体で言えば内蔵SSDで十分です。
気になったところも当然ある!
当然気に入らない部分もあります。商品紹介やレビューなどでは控えめに書いてあるところもありますが、これは知っておいたほうが良いと思うのでしっかり書いておきます。多くはありませんが、個人的に気になっている点をいくつか紹介します。
キーボードの配列に慣れるまでが課題
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションには気になる点もあります。特にキーボードの配列に関しては、いくつかの注意点があります。


まず、これは個人的な長年英語配列を使用していたからこその不満点です。本商品は英語配列を選択できないため、理解して買っていますのでここは受け入れています。ただ、今なおここで書いている推し間違いは頻発するのは悩みどころです。
最も気になったのは、ミスタイプしやすいキーボードの配置です。これは私が長年英語配列を使ってきたことに起因する部分もありますが、一般的に使われる日本語配列とは異なり、キーの位置が異なるために打ち間違えやすく感じました。予算が許すなら、キーボードの快適さと英語配列が選択可能なThinkpadシリーズが満足度が高い選択肢となるでしょう。


具体的には、Fnキー、Windowsキー、Altキー、無変換キーが左側に集中して配置されている点、また、変換キーが右側にある点が私にとっては使いにくさを感じる原因でした。特に、スペースバーの横にある無変換と変換キーの配置は日本語キーボード特有のもので、英語配列に慣れていると違和感を覚えるかもしれません。
英語配列ではキーの位置が異なるため、ブラインドタッチをする際に少し戸惑うことがあります。ですが、この点は個人の好みや慣れの問題なので、実際に使用してみて自分に合うかを確かめるのが良いでしょう。
101キー配列は1985年生まれでIBMが原型、今のWindowsキーボードの元となりました。
もう一つの構造的な部分は致命的で、特に日本語配列のキーボードに関する問題が目立ちます。




このモデルのキーボードは、おそらくコスト削減のために、英語配列を基にして日本語配列に変更されているように見えます。これは特にBackSpaceキー、Enterキー、Shiftキーの位置や形状に明らかで、英語配列とは異なる配置がされています。例えば、日本語配列では、通常Shiftキーの位置にある「\」キーが配されており、これによりキーのバランスが崩れてしまっています。
結果として、キーを分割し、日本語配列に強引に適合させたために、隣接するキーを誤って押しやすくなっています。特にブラインドタッチをする際には、この問題が顕著になります。私自身も、慣れるまでテンキーの「4」を誤って押すことが多々ありました。これは使い続けるうちに減少していますが、忘れた頃に再びミスタイプが発生するため、少なからずストレスと感じています。
EnterとBackspaceを押す際に、
NumLock、7、4をミス・タイプしてしまいます。
キーの打鍵感自体は良いため、この点に慣れてしまえば問題は少なくなるかもしれませんが、個人的にはこのキーボード配置は改善の余地があると感じています。



このミスタイプに関しては見て押せばある程度回避できますが、ブラインドタッチをしていると1年半経った今でも高頻度で発生します。手元を見れば回避できますから意識してそうしています。
携帯性と消費電力は性能とのトレードオフ
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションは、その高性能を維持するために、一定の重さと消費電力を持つ必要があります。これはノートパソコンの性能と携帯性との間の、避けられないトレードオフと言えるでしょう。


具体的には、本体の重量が1.92kgで、ACアダプターが350g、電源コードが160gとなり、合計すると約2.43kgにもなります。これは最新モデルに比べるとやや重い部分ですが、電力消費の面では、135Wの電源を使用しているため、その大きさもあります。
このノートパソコンは16インチと大きめで、アダプターもそれなりの大きさがありますが、家の中であれば移動には特に問題はありません。私自身、家の中でいくつかの場所に移動しながら使用していますが、特に負担を感じることはありません。ただし、頻繁に外に持ち出すという用途にはあまり向いていないと感じます。このパソコンの重量と消費電力は、高性能を求める代償として考慮する必要がある点です。
実は購入するのは公式が一番安い
Lenovo 製品の購入を考える際、実は公式サイトが最もお得な選択肢となることが多いです。公式サイトでは定期的に様々なセールが行われ、価格が微妙に変動します。さらに、公式サイト限定のクーポンを利用することで、さらに安く購入することが可能です。
公式サイトでの購入は、保証面でも安心感があります。製品の保証がしっかりしているため、万が一の際も安心です。結果として、公式サイトでの購入は、価格的にも安心感の面でも、最も賢い選択と言えるでしょう。
まとめ


もう一度強調しますが、このノートパソコンは、普通の使用では何でもこなせる万能型です。よく耳にする「インターネットとメール、YouTube視聴くらいなら十分」という言葉は、このノートに関しては半分正しく、半分誤りです。パソコン購入時には、少しでも良いものを選ぶことが長い目で見れば賢い選択になると私は考えます。
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディションは、そのコスパの良さで常識を覆す製品です。持ち運びの必要がなければ、後悔することはほとんどないでしょう。Lenovo IdeaPad Slim 5X0 Pro シリーズは、置型ノートパソコンとしては非常に優秀と言っていいでしょう。
2023年5月現在のラインナップでは、Lenovo IdeaPad Slim 570i Proがその代表例です(iはインテルプロセッサー搭載を意味します)。メインのノートパソコンとしての置き換えや、ストレスのない快適な動作を求めるなら、Lenovoの高コストパフォーマンスモデルを検討する価値は十分にあります。
それではでは。
液晶の選択肢があったり、CPUのラインナップやその他仕様が変わるなどよくあることですが、2023年12月22日現在では同じようなモデルは見当たりませんでした。とはいえ、内蔵GPUでもゲームや動画編集をしないなら何も問題ないので、素の他の2-in-1なども含めて探してみるのも楽しいでしょう。


