はじめに
【ワゴンR ひどい】とサジェストに出てくるんですよね。「ひどいかぁ…」
はじめに、多くのサジェストで「ワゴンR ひどい」と目にすることがあります。「ひどいかぁ…」と思うこともありますが、そんなことはありません。実際は驚くほど素晴らしいのです。この記事では、その誤解を解くために内装の魅力に焦点を当ててご紹介します。前回は外装を取り上げましたが、今回はその内装です。
次に、ワゴンR MH95Sの外観について。このモデルはコンパクトでありながらもスタイリッシュなデザインが特徴です。2024年5月現在、新型ワゴンRの発表が近づいていますが、今回はそんな流行に左右されず、私が感じた内装の素晴らしさを独自の視点で語ります。文章の口調も、今回は私らしく、思いのままに表現していきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
ワゴンR MH95Sの内装:第一印象
ワゴンR MH95Sの内装、第一印象はまさに「広い」と「シンプル」。開けた瞬間、予想以上の広々とした空間が目に飛び込んできます。平面基調のシンプルなデザインが、車両のスペック以上の大きさを感じさせるのです。このモデルは現行の中でも末期にあたり、長い歴史を持つワゴンRの特徴が各部に散りばめられています。古き良き時代のエッセンスと、現代の実用性が融合したインテリアは、乗る前からその広さと機能性に期待を抱かせる、それが私の感じた皆さんにお伝えしたい最初の一歩です。
ドアを開くと、90度まではいかないものの、非常に広い開口部が出迎えます。簡単に乗り降りできるように考慮された座席の位置、スーパーハイト系ではないにも関わらず、頭上には余裕のある空間が確保されています。
選んだのはワゴンRの中で最もベーシックなモデルです。ワゴンR、カスタムZ、スティングレーと3つある中でワゴンRというものです。その中のトップグレード、ワゴンR ハイブリットFX-Sを購入しました。スタンダートなワゴンRの各グレード間での大きな違いはなく、外観上の違いも専門知識がなければ分かりづらい点が多いですが、これも押さえておくべきポイントです。
さて、内装の詳細に目を向けてみましょう。
ひどいとは言わせない、ワゴンRの内装デザインの詳細
外装レビューに続き、今回のインテリア編では、使用者の視点から各部を詳細に検証しています。前回の記事と同じ時期に撮影した写真を使用していますが、執筆時現在においても内装のキズや汚れに関してはほとんど変わらない状態です。全体的には非常に綺麗に使用しており、その点も含めてお話していきます。現在の走行距離は2,244km。ちなみに、今回はハンドルの写真がなかったため、後ほど更新予定ですのでお楽しみに。
前側から順にみていくよ
まず、少し前置きを。この種の新車には通常、養生テープが貼られていますが、私は基本的には剥がします。ただ、今回は納車説明時に蹴ってしまった部分だけ、そのままにしてあります。ここだけなので剥がせよと、言わないでください。
ドアに目を向けると、シンプルながらも使い勝手が良いことがわかります。このフレーズ、他の部分にも使い回しそうですね。スピーカー、物入れ、飲み物を置くスペース、そして上部には肘掛けとスイッチが組み込まれています。至って一般的な配置です。
物入れには常に2枚のマイクロファイバークロスを入れておきます。これはホコリが付いたらさっと吹き払いするためです。
この素材、なぜかこんな感じで擦れただけで傷のように白く見えるのが気になります。が!
柔らかいマイクロファイバークロスで軽く拭けば、簡単にきれいになりますので、安心してください。
スイッチ類には高級感は感じられません。より上のグレードであるカスタムZでは、こうした部分にも高級感が出るようですが、私が求めるのはシンプルで実用的な設計です。飾りっ気のない実直な造り。
ただ、夜間にスイッチの文字が見えると嬉しいのですが、残念ながら全く見えません。使い始めはドアミラーの格納ボタンと窓の開閉ボタンを間違えましたが、今はすっかり慣れました。これは価格を考えれば問題ではありません。
タイヤサイズは155/65R14で指定空気圧は240 kPa。
さて、それでは車内を見渡してみましょう。
ひどいどころか飽きさせない前席周辺
クールで広々としてシンプル。これが私が過ごす時間が最も長い場所の印象です。直接的に言うと、私はこの場所が大好きです!何人かはここのデザインを安っぽいと感じるかもしれませんが、それも一理あると思います。だって、価格を考えれば、その印象も無理はありませんから。
内装は直線を基調としたシンプルなデザインで、圧倒的な広さとクリーンな印象を与えています。装飾を抑えたシンプルな作りで、決してごてごてしていません。目に付くのはセンターメーターや運転席の収納スペース、そしてHUD(ヘッドアップディスプレイ)。特に目を引くのはルーバー周りに施された一文字の装飾パーツです。
このパーツは上から見ると、絶妙な曲線を描いています。端に向かうにつれて細くなっているように見え、その微妙な変化が大きな視覚効果を生み出しています。座ったときに感じる室内の広がりをさらに強調し、広大な空間を感じさせるデザインになっているのです。このように、細部にわたる工夫が施されているため、内装の質感は価格以上のものを感じさせます。
大きな四角い枠の中に上手く収まっています。そう、このカップホルダーも実はわたしはイチオシなんです。
底がこのような形状になっています。丸いものしっかりホールドするだけでなく、なんと500mlの紙パックジュースもしっかり置ける仕様です。
このカップホルダーの素晴らしさには驚かされます。普段はブラックコーヒーしか飲まない私ですが、このカップホルダーの使い勝手の良さに感動して、わざわざコーヒー牛乳の紙パックを購入して楽しむほどです。ここから「使い勝手最強伝説」が生まれたんです。この小さな改良が、日常のドライブをいかに快適にするか、その一端を垣間見ることができます。
そのまま下に目を移してみましょう。
いろんなスイッチが並んでいます。軽自動車の更にはベーシックなグレードにもこんな装備になる時代が来るなんて、です。
左から2つ目までががHUD調整ボタンで上下と明るさが変更できます。車線逸脱警報、ふらつきなどの安全軽装備のカットボタン、アイドリングストップと手動光軸調整などです。
もう一つ下はというと。
ETC車載器。しっかり入っていて使い勝手も良好。運転席からは目線を移すだけでは見えないのも個人的には良いところ。カードが認識しているかは上のアンテナのインジケーターで見ればいいんですから。必要なときだけ見ればいい、実に考えられているなと思う部分。
シートは軽自動車としては十分な造りで、なんと高さ調整機能まで付いています。クッションは柔らかめで、ホールド性に関してはあまり期待しない方が良いでしょう。しかし、シートに深く腰を下ろし、正しい運転姿勢を取ることで、十分な快適性を得られます。さらに、足をしっかりとフロアに押し付けることで、体がしっかり固定され、車体からの情報が直接伝わってきます。この車での運転感を体感してみる価値は十分にあります。ぜひ、お試しを。
シンプルなオープナー。ワイヤーで引っ張っている感がひしひしと伝わる、直結した安心感。悪くないです。内装にな関してはなるべくきれいに乗っていたいので、現在は半年2000km以上走りましたが、ほぼこの写真のママをキープしています。
サイドサポートが見えていますが、正直言って期待しすぎない方が良いでしょう。これは実用車であり、ある程度の機能性は保たれていますが、高いサポート性を求めるのは難しいかもしれません。ただし、価格と提供される内容を考えれば、十分満足できるレベルです。
先にも触れたように、正しい姿勢を保ちながら足を適切に使うことで、驚くほどの一体感を得ることができますし、車の挙動もクリアに感じ取れるようになります。興味がある方は、ぜひこの感覚を体験してみてください。詳しい運転時のレビューは、また別の機会にお伝えする予定です。
車内には肘掛けが設置されていますが、実は私はほとんど使っていません。その理由は、肘掛けが柔らかすぎて時間とともに形が変わってしまうからです。また、運転中には邪魔に感じることが多いのです。しかし、高速道路を長時間運転する際など、少しリラックスしたい時には使ってみることがあります。それでも、この肘掛けを使うと身体のバランスが崩れがちなので、本当に必要な時以外は使わないようにしています。
後ろを振り返ると、その見え方には本当に感動します。スズキの真骨頂がここにあります。スズキ車に乗ったことがない人でも、その素晴らしい視界には心を奪われるでしょう。基本設計が古いにも関わらず視認性は抜群です。だからこそ、ワゴンRはハイトワゴンの祖であり、真の絶対王者と称されるのです。言葉では表現しきれないほどの賛辞を送りたくなるほどです。褒めすぎでしょうか。
車内から外を見たときの感覚は、外観からは想像もつかないほどです。まるで裏切りのように、予想をはるかに超える広さと開放感があります。これがスズキの魔法のような設計。「こんなに広かったっけ?」と驚くこと間違いなしです。これも、ワゴンRの隠れた魅力の一つですね。
今度は逆に上の方へ視点を移動してみます。
HUD、というか出てくる部分です。なんと可動式。必要ではないですが、出しておくようにしていると結局ここを見ている自分がいます。なるほど、楽ってことかなと。だから今は、むしろあってよかった装備だと思ってます。
非常に珍しい瞬間を捉えた写真です。その日は土砂降りで、カメラが何も認識できないほどでしたが、アラートが発動しました。車は停車中でしたが、ディスプレイの視認性は抜群で、一目で情報が把握できます。私はメーカーオプションでディスプレイオーディオを装着しており、通常はアラート、速度表示、ギアポジションが画面に表示されます。さらに高価なナビゲーションシステムをオプションで選んだ方は、方向指示もディスプレイで確認できるようになっています。
それではぐいっと視点を上にもっていきます。
サンバイザーは日差しを避けるためにありますが、ここには少し文句があります。恐らく右利きの人にとっては少し使いにくいかもしれません。なぜなら、手をかけるためのくぼみが左側にあるからです。全体にくぼんでいてもいいのにと。
これは些細なことかもしれませんが、使う度に「あ、そうだった」と感じてしまいます。もし右側にくぼみがあれば、どれだけ使いやすいかと思いますね。
チケットホルダーと鏡がついています。運転席側だけの装備になるんですが、実用上十分ですね。ちなみにVOLVOは未だにガラス右前にチケットホルダーがついていますが、国内だとアレ使っている人いないんじゃないか説、あります。
室内灯があるので、ライトがなくてもほとんど問題はありません。停車中にしか使わないので、実用的な軽自動車にとっては十分な装備です。さらに、鏡がついているので、身だしなみをチェックするのにも便利ですよね。
ところが、このバイザーにも落とし穴があります。ヒントは位置です。さて何だと思いますか?
このバイザーは下にまっすぐおろしています。そう、こうでないと遮光効果がまるで期待できないんですよ。ガバっと置くまで倒すともともともバイザー取り付け位置のこともあって、あまり遮ってくれません。
さらに、ドア側にバイザーを移動させても、運転席窓からの日差しを十分に遮ることができません。その長さが圧倒的に足りないのです。この設計は本当に、非常に小柄な人がシートを最前部に設定した場合のみを想定しているのではないかと思わせるほど、効果が限定的です。この点は、開発者にぜひとも直接問い合わせてみたいところです。
そしてもう一つ、日差しに関する問題があります。このグレードは赤外線カット機能がないため、11月や12月でも晴れた日には、日光が直接肌に当たると「まるで夏か!」と感じるほどに暑くなります。上位モデルのカスタムZには赤外線カットが施されているため、そちらを選ぶオプションがあれば良かったのですが、選択肢がなかったため、残念ながら諦めざるを得ませんでした。私はこの点を事前に認識しており、後日自分で対策を施しました。
それでは視点を左に移してみましょう。
これは買って使ってみないとわからない点でしたね。
フロントガラスについては、その広さが本当に圧倒的です。まるで「これでもか」というほどに広い視界を提供してくれます。そのため、車内から外を見ると、まるで別クラスの車に乗っているかのような不思議な感覚に包まれます。
パノラミックビューが圧迫感を一切感じさせず、外界との一体感を生み出します。言葉が過ぎるかもしれませんが、実際に乗るたびにその快適さと解放感を実感するたび、これが事実だと確信しています。この広大な視界が、ドライブを格段に楽にしてくれるのです。
褒めすぎても足りないほど、気に入っているポイントの一つです、これ。
販売店取り付けのオプションだったのですが、この辺につくんだって感じました。左かなと思っていたので。視認性はよくランプもしっかり見えます。夜にもじゃまにならないし、考えてつけてくれたんだなと。位置なんかもある程度は決まっているんでしょうね。
ミラーは見やすい普通のもの。扱いやすく無駄が一切ないのが、いかにもスズキの軽自動車。ところが一点だけ気になるポイントも。それは、ほんの少し実際よりも大きく見えること。最初は煽られているんじゃないの?って思うほど接近して見えていたのですが、サイドミラーを見ると結構離れています。振り返って目視で確認してもサイドミラーと同様の距離感。
普通免許で乗れるトラックを昔乗ったこともある経験からバックミラーがなくても運転できますが、安全の意味からもやはり必要。そのため普段は少し上にずらして一部しか見えないように工夫しています。意識するとしっかり見えるように角度を調整しています。ミラー自体はよいもので、気にならない人にとってはどうでもいいことかもしれませんね。
ルームランプの前についているのはスズキ緊急通報(ヘルプネット)。なんとワゴンRのベーシックなモデルでもある私のにも搭載されています。
スズキ緊急通報は事故などでエアバッグ展開時または車両後部から大きな衝撃があった場合に通報します。また、SOSボタンを押したとき、お車に関する情報(車両の状態や位置情報等)をヘルプネットのオペレーター二送信し、緊急期間(警察、消防、医療機関等)への連携をサポートするサービスです。
-マニュアルより引用-
そう、エアバッグ連動自動通報(先進事故自動通報:D-Call Net対応)と、手動通報の2つの機能が搭載されているんですよこれ。普段使うことはないのですが、もしものときは心強い装備です。なお、使用(機能する状態)にするには事前登録が必要です。
助手席側の方にも視点を移します。
Aピラー(斜めに伸びる柱の部分)が邪魔だという人もいますが、私のポジションから見える視界では非常に良好です。三角窓も大きく死角が少ないので安心感が。また、パノラマ感も増しますね。
この位置にドライブレコーダーを取り付けてあります。線もうまくまとめて見えにくくなっているため、ごちゃごちゃしていないのでスッキリ。
私自身、テレビ視聴はしないため、チューナー非搭載のオーディオシステムが好みです。日常的にはオーディオもほとんど使用せず、ただ環境音を楽しんでいます。しかし、今回はディスプレイオーディオのミュージックソース情報がどのように表示されるかを示すために、あえてオーディオをONにしてみました。
このディスプレイオーディオは統合制御されており、各種情報がシームレスに連動しています。使用感は非常に良好でありながら、運転中の操作には少しクセがあるため、その詳細は別の機会に改めてレビューしたいと思います。カメラのビューモードやハザードスイッチの位置も非常に分かりやすく配置されており、スズキのこだわりが感じられます。
カード入れが装備されているのですが、実際にどのようなカードを収納するのかは少し疑問が残ります。日常的に使うものを置きっぱなしにするには少し信用が置けないし、正直なところ使い勝手が良くわかりません。また、このカード入れは運転席から見ると完全に死角になる位置にありますから、アクセスも少々困難です。これは実に試される収納スペースですね。
私は個人的に、ある特定のアイテムを常にここに入れていますが、他のオーナーは何を収納しているのでしょうか?皆さんの利用方法をぜひ教えていただきたいです。
シフトです。ドライブセレクターは非常にシンプル。わかりやすく、間違えない。これ大事です。マニュアル車ではフロアシフトになるため、この部分は物入れになっています。写真を見たのですが、使い勝手が良さそうです。また、シボの状態がわかると思いますが、プラスチックのなかにも頑張っているなという印象。スズキ素敵。
ノブはコストを抑えつつも、使い勝手に妥協していない部分が見て取れます。手に取ると、その握り心地は予想以上にフィット感があり、質感も低くは感じられません。特に注目すべきは、グリップに装備された「Sボタン」です。これを押すとスポーツモードに切り替わり引っ張り気味の制御になります。
エンジンブレーキが効果的に働くようになります。CVT特有の滑らかな変速機構と合わせて、ブレーキが停止直前まで一定の強さで続くため、運転には少し慣れが必要です。しかし、その操作に慣れれば、減速時のコントロールが楽しく、ドライブの楽しみが一層増します。
私個人はマニュアルでもいいかな派。それでもオートはありがたい人が多いでしょう。現在のワゴンRでは全車オートエアコンになっています。きっとそのほうがコストダウンになるのでしょう。今のところ真夏を経験していないので、それ以外で言えばよく効きます。
気になる点もあって、温度と風量は逆のほうが良かったです。運転中は遠いと感じることがあります。もちろんオートがあるのですが、手動の臨機応変さには敵わないので、そこは贅沢な悩みかも。表示部分の見やすさは完璧、私は常にエアコンONで運転します。
コンビニフックとUSBがあります。コンビニフックはちょっと浅すぎるきもしますが、モノが入って重みがかかっていればいればOK。USBもこれだけアレば十分でしょう。そしてなんといっても、運転席のみですがシートヒーター標準装備、これはすごい。スズキ、またやってくれたな!ちなみに、助手席シートヒーターは4WDになると装着されます。
エアコンルーバーの周りのシャラシャラ装飾した薄茶色のパーツが非常に気に入っています。上級グレードになるともっと主張してくるのですが、これはさり気なく演出してくれていていい感じ。下にはそこそこの広いフラットな物置があり、ティッシュBOXなども置けます。
スズキの車といえば、これが欠かせません!助手席の下にある、通称「バケツ」と呼ばれる取っ手付きの大きくて深いトレイです。この収納スペースは非常に便利で、使う人によって様々な使い方ができます。
例えば、汚れたものを入れても良いですし、普段使わないアイテムをここに保管するのも一つの方法です。実際に車検証などの重要な書類を保管する人も多いそうです。アウトドアが趣味の方なら、ハイキング後の汚れた靴を収納するのにも最適です。
今回、私はトートバッグに緩衝材を入れ、ミラーレス一眼レフカメラをこのトレイに置いておりました。この場所は運転中に物が動いてしまうことが少ないので、買い物袋を入れるのにも便利です。そして、私は通常、目に見えるところに物を置くのを好まないので、使用する時だけここに置くようにしています。そうすることで、車内を常に整頓しやすく、清潔に保つことができるのです。
それでは後ろも見てみましょうか。
後部座席周辺
しっかり開きます。90度ではないのですが、十分すぎるほど開きます。ツートンカラーで爽やかな印象、ボディーカラーの効果もあって、クリーンな室内を演出します。変に凝っていない造形も二重丸、やはりスズキは凄いと痛感します。
ドアブレーキは全席功績とも適度な強さ、角度設定もベストマッチ。ドアがヒンジタイプで大きめのため、風が強い日だけ注意が必要ですね。そして、どの記事にも書いてある傘ホルダーですよ。
実は欠点もあるんですが、それが帳消しになるほどに利便性が高い!あえてもう一度いいますね、利便性が高いんです!濡れたままでもOK、ここだけ私は割り切ってガンガン使っています。それでもほぼ汚れていませんから、気にならなくなりました。これ考えた人はすごいですよ、後で書きますが詰めは甘いもののやはり便利です。
溜まったというか水は基本的にたまりません。だって、外に排出される仕組みなんですから。いやあ、凄いわ、スズキさん。掃除もできるようにこの穴が空いているし、汚れたらさっと拭ける。素晴らしい。
後部座席に座る人用のカップホルダーはここにあります。ドアポケットも大きめで実用性が高く、狭い軽自動車の中で有効に使う術が散りばめられています。かといって、凝りすぎていないのがスズキ。わかっているなあ。
私のグレードは2スピーカーなので、このホールにはスピーカーは入っていません。ただし、見たわけじゃないですがハーネスは来ているはずなので、取り付けはきっと簡単だと思います。
反対側にも傘立ては装備、三角部分のドアデザインは傘を隠すためでもあったんです。これ、最初から違和感がなかったので、うまくデザインしたなとスズキに脱帽します。スズキ本社の方に足を向けては寝られませんね。
ただ、欠点が一つあります。グリップ部分が振動でカタカタ音がします(笑)。うーんって思いますが、気にしないようにしました。一応カッコ悪い対策もありまして、それが次の写真です。
うーん、ちょっと嫌。されど、普段は見えないからOKみたいな。ここまで対策してたら100点でしたが、残念ながら95点かな。その点数の高さは、傘の置き場所あるという存在そのもののためですよ。
運転席のヘッドレストですが、普段気ににしたことがありません。こうして後ろ側からみると、結構特徴的な形です。異形縦長で隙間はないタイプ。
「ん?広くないかも」と思った人、安心してください。リアシートは前スライドさせてあるためです。後ろまで下げた状態を撮影していないのは私のミス、」広大な後席スペースが出現しますよ。
背もたれは少しだけ倒すことができます。この程度ですが、座っていると結構違いがありますよ。リアシートのホールド性はほぼありません。シートベルトとまっすぐ座ることでホールド感を少しだけ上げて乗るみたいな感じなので、これでフル乗車の山道を走るには適してません。ワインディングを飛ばして走りますか?走りません。だから、大丈夫です。
これ、意外と便利です。お年を召された方は使うほうが圧倒的に安全になります。移動中は身体をホールドしてくれますし、乗り降りの際は補助してくれます。そう、ここまで考えてくれているんですよ、スズキは。
運転席下に後席足元用のエアコン吹き出し口があります。こんなグレードでも付いているとは納車まで思っていませんでした。嬉しい装備の一つですね。スペースもしっかり確保されているので、風の出方を足元にするだけでも届くかもしれませんが、あるのはやっぱりいいです。スズキ、考えてる!
後席フロアマット真中部分。これ、地味にコストかかってますよね。抜かりない感じで、高級ではないがしっかり抑えている、そんなメーカーの意思が垣間見える部分です。
それでは最後にラゲッジスペースも見てみましょう。
ワゴンRの見た目より使い勝手の良いラゲッジスペースをチェック
リアシートを前にスライドさせると、広々としたスペースが確保されます。これにより、スーパーマーケットの買い物カゴも楽々収納可能です。シートの上部にはラッチが装備されており、これは後席を簡単に倒すためのものです。ただし、シートをスライドさせるためには、シート下にあるレバーを引く必要があります。この機能により、車内の柔軟な空間利用が可能となり、さまざまな用途に対応できるように設計されています。
これってスーパーハイト系のくるまスズキでいうとスペーシアとかはリアハッチ側からレバー操作が可能なんです。ではなぜワゴンRはそうじゃないのか。もちろん基本設計が古めというのはありますが、一番は荷物優先の車ではないこと。乗っている人優先の設計思想だということです。このあたりに、ワゴンRを選択する理由がちょっと見えたりします。
右にはフックもあり、ちょっとした手提げのものを光っけておくことができます。地味ですが案外便利、そこにその装備が「ある」というのは大きいものです。それとこの写真と上の写真をみて違和感を感じた方、あなたは細かい!そう、シートベルトのことだと思います。
シートベルトが不用意に動くことを抑制するためホルダーがあります。引っ掛けておくだけですが、これによって、スライド時にはじゃまにならないようにうまく逃げてくれます。
下にある床板を開けるとスペースが。おお、むき出しの発泡スチロールです、白い色が眩しい。容量は十分、普段使わないものを入れて置けるのは嬉しいです。また、ベビーカーを立てていれられるので、小さなお子さんがいるお父さんお母さんにもありがたい。
徹底的にコスト減、必要でないなら削る、そこは値段に還元!常用ハイト軽ワゴンのハイブリッド車でオートエアコンやアダプティブクルーズコントロールが付いているモデルが138万円なので、それは文句ないです。黒いほうがいいけど。
右にはパンク修理キットが見えます。今の車は応急タイヤはないんですよね。
パワーは弱く音もうるさいですが、車内のDCソケットを使用する電動空気入れも装備、その下には牽引用のアンカーとジャッキなどが見えます。
あとは、私が自分でつけたドライブレコーダーのリアカメラです。この位置はワイパーブレードが拭き取らない位置なんですが、私の使い方では全く問題にはならないと判断してここにつけました。雪国の方なんかだと記録動画のことを考えればちゃんと拭き取る場所のほうがいいとは思います。
まとめ:まったくひどくない、ワゴンRの理にかなった内装
理にかなった内装をもつワゴンR、実際に使ってみるとその魅力がわかるんです。もちろん、設計時期がハイトワゴンの中では古いので、スマホの置き場所やその他の収納は、最新のスーパーハイトワゴンには劣るかもしれません。でも、ドライバーポジションに座って景色を見ると、一変します。
そんなに大きくないボディなのに広い、窮屈感はゼロ。直線基調のシンプルな収納、当たり前の樹脂パーツなのになぜか高級感が漂います。角度付けの細かな工夫が、ちょい乗りでは気付かないかもしれない広がりを感じさせます。こういうのがスズキの車だなあと感じさせるポイントです。
次は運用編?ドライブなど実際に使ったレビューでお会いしましょう。
それではでは。